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実録! 彼が挨拶に来る日

今年1月、「意外と大変!? プロポーズから結婚までの道のり」という記事で、プロポーズはされたものの、「結婚へ向けての話がなかなか進まない」というエリコさん(30歳・事務職)の悩みを紹介した。

あれから8ヵ月、エリコさんとK君は、お互いの両親への挨拶や結納も終え、11月の挙式や新居の準備を進めているそうだ。決めることが多く、楽しくも大変な婚約期間について感想を伺ったところ、一番印象深いのは、K君が結婚の承諾を得るためにエリコさんの両親に挨拶に行った日ことだという。

「彼と両親は初対面ではないし、プロポーズしてくれたことも両親には話していました。ですから、父も母も彼が正式に挨拶に来てくれるのを心待ちにしていたんです」(エリコさん)

しかし、当日、エリコさんのお父様の向い側に座ったK君は、ずっと黙ってうつむいたまま。気まずい時間が流れていった。「しびれを切らした父が、怒りださないか本当に心配でした」とエリコさん。しばらく沈黙が続いた後で、お父様が「K君、キミ今日は何のために来たの? 言いたいことがあるんだろう?」と。彼はその言葉に促され、ようやく「エリコさんと結婚させてください」の一言が言えたそうだ。その後は、エリコさんもK君も、ご両親も緊張がとけ、和やかなひとときに。

結婚10年目になるマミさん(37歳・専業主婦)の話も興味深い。「彼が『8年つきあってきました。そろそろマミさんと結婚させてください』と父に言った姿は、堂々としていて本当に素敵でしたが――」とマミさん。挨拶の後は、皆でテーブルを囲み、お母様が作ったエビチリやサラダを食べながら、いろいろな話などで盛り上がったそうだ。

その夜、マミさんが彼を駅まで車で送る途中で、気持ちが悪くなった彼。我慢できずに吐いてしまった。そこでマミさんが目にしたのは、丸ごとのエビチリ。堂々とした見た目とは裏腹に、彼は料理を噛む余裕が無いほど緊張していたのだ。どんなに舞台設定が整っていても、男性にとって「娘さんと結婚させてください」という一言は、プロポーズと同じかそれ以上に勇気がいるかもしれない。

娘の恋人が正式に挨拶にくる日は、父親にとっても緊張の一日となる。結婚3年目のハルミさん(27歳・メーカー勤務)は、「彼がウチに着いたのと入れ違いに、父が逃げました(笑)」と話してくれた。「ちょっと富士山の写真を撮りいってくる」と行って外出したお父様は、夕方まで帰ってこなかったのだとか。「父の複雑な気持ちを考えると、ジーンとしてきました。まあ、今では笑い話ですが」(ハルミさん)。手塩にかけた娘を手放すに父にも、それなりの覚悟がいる。

1979年にヒットした、さだまさしさんの「親父の一番長い日」の歌詞には、「お嬢さんを僕に下さい」と言った娘の恋人に「~そのかわり一度でいい うばっていく君を殴らせろ」と言う父が登場する。

現実に「娘さんと結婚させてください」と挨拶にいって、彼女の父に殴られたという男性はいるのだろうか? 気になって探してみたところ、ライター仲間のサトコさんから「殴ってはいないんですけど、祖父と父が、ものすごい剣幕で姉の彼を追い返しました」という話が飛び出した。

「当時は、姉も姉の彼も大学生でした。それだけでも反対の理由になるのに、その彼は初めてウチに来た日に『結婚させてください!』って言っちゃたんですよ。家族はもちろん、姉でさえも驚いていました」とサトコさん。あまりにも唐突すぎる言葉が、おじい様もお父様を激怒させてしまったらしい。当時、老舗の和菓子屋を営んでいたサトコさんのご実家は、跡継ぎのことでもめていたというから、タイミングも悪かったのだ。

それから20年、お店は一番下の弟さんが継ぎ、お姉さんとサトコさんはアラフォー独女。「今なら、家族総出で、大歓迎で迎えたでしょうね」とサトコさんは笑う。

月並みな話になるが、彼が正式に挨拶する日が決まったら、女性は話がスムーズに進むように、それまでの経過や彼の人柄などを、両親にキチンと話しておくことが大切。彼が挨拶をするのか、2人で並んで「私たちを結婚させてください」と挨拶をするのか、両親のタイプによっても変わってくるだろう。彼が挨拶に来る日、女性は「彼の覚悟と緊張」、「父の覚悟と緊張」をしっかり受け止めたい。

この記事の執筆者

神田はるひ

神田はるひ

埼玉在住。メーカー勤務を経て、紆余曲折の末フリーライターに。コラムやエッセイの他、メルマガ制作やコピー制作など守備範囲は広い。趣味は料理と散歩。冷蔵庫にある物を使って作る創作料理には定評がある。占いによると「大器晩成」らしいが、まだそのときはきていないらしい。
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お金をかけずにおしゃれを楽しむxChange(古着交換会)

身につける機会がなくなった洋服や靴、バッグなどのファッションアイテムを持ち寄りディスプレイ、そのなかでお気に入りが見つかれば持って帰れるというxChange(エクスチェンジ)という古着交換会が、首都圏を中心にあちらこちらで開催されている。

エクスチェンジは、欧米で開催されている「ファッション・スワップ・パーティー」といった洋服の交換会にヒントを得てはじめられたもので、「おしゃれを楽しみながら、地球環境に優しいライフスタイルをめざそう」という考えに基づいている。

基本ルールは、人に着てもらいたい、自分がもらったらうれしいと思えるアイテムを持ち寄る。持参したアイテムに、そのアイテムについての思い出や着方のアドバイスを記した「エピソード・タグ」をつける。
欲しいアイテムがあればいくらでも無料で持ち帰れる。もちろん、何も持ち帰らなくてもOK。

そして、ファッションショーなど他のイベントとコラボするなど、開催者によってさまざまなスタイルがあるようだ。エコでおしゃれで、収納スペースに眠るファッションアイテムも整理できると、いいこと尽くめのように思えるエクスチェンジに、早速行ってみた。

会場は、定休日を利用したヘアサロン。オーナー自身がエクスチェンジに参加して、自分も開催しようと思い立ったという。

開催時刻より少し早めに会場に着いたが、すでに多くの来訪者がいて、エピソード・タグの執筆に取りかかっている。筆者も持参したアイテムにタグをつけたのち見て回ることに。気になる洋服を目の前で他の人がもっていったり、商品を手にとって見ている人の隣でじっと待っている人がいたりと、ちょっとしたサバイバルが繰り広げられている。
タグの内容は、「サイズが合わなくなった」「小さかった」の類が目立ち、「ハンドメイドです」のタグのついたアクセサリーも置かれていた。

混雑する店内から一時退散して、2時間後ぐらいに再度訪れたが、まだ相変わらずの人、人、人。「それ、私がもってきたバッグなんです。とてもお似合い。ぜひ使ってください」といったセールストーク? も聞こえる。筆者が持参したTシャツとチュニックも無事もらい手がみつかったようだ。

開催者は、「こんなに人が集まるとは思っていなかったから、エピソード・タグが足りなくなりそう」とうれしい誤算に申し訳なさそうな様子。

ふと気づくと先ほど訪れたときにもいた人が、両手に抱えきれないほどの洋服を、持参した袋に詰めて去っていった。次々とアイテムをもった人が来るのだから、よいものに出合えるチャンスは待てば待つほどある。そして何より、いくら持ち帰っても「タダ」。たとえ少額でもお金を払うとなれば厳選するところを、「とりあえず」持って帰りたくなるのが、フリーマーケットとは大きな違いだろう。

決まり事が少ない分、エクスチェンジが正しくエコライフの延長として浸透していくかどうかは、参加する人たちのモラルにかかっているかもしれない。ちなみに、今回引き取り手がなかったファッションアイテムは、NPOに寄付してリユースされることになっているという。
なんてことはともかく、エクスチェンジに一度足を運んではいかがだろう。思わぬファッションアイテムとの遭遇が待っているかも!?

この記事の執筆者

オオノマキ

オオノマキ

一人より二人、そして……と、とある現場で知り合ったフリーランスのライター仲間に声をかけ、ときに協同して仕事をするため誕生したユニットライター「オオノマキ」。健康、旅、科学、歴史、映画、演劇、街ネタ、文化……興味ある事柄をさまざまな視点からながめ、刺激しあいながら執筆しています。




独女たちの名言集 feat. ニーチェ

『超訳ニーチェの言葉』(白取春彦・編訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)今年1月に発売してから、現在50万部突破のベストセラー本『超訳ニーチェの言葉』(白取春彦・編訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)が、正統派自己啓発書として話題を呼んでいる。聞けば、読者層の6割が20?30代の女性というから驚きだ。おそらく、ドイツの哲学者・ニーチェの本など未だかつて手に取ったことのない読者たちが、難解だとされてきた哲学者の言葉を抵抗なく受入れられる理由のひとつは、分かりやすくポジティブな人生訓がセレクトされているからだろう。

ニーチェのみならず、時代を超え語り継がれてきた偉人たちの名言は、今や本だけでなく、iPhoneアプリやtwitterなどネット上にも多数の人気コンテンツがあるほど。では、「今、何故人々は名言を求めるのか?」など、そういうことは専門家にお任せするとして、今回は『超訳ニーチェの言葉』に収められている232編の珠玉の言葉から、超訳の見出し部分をいくつか拝借して“独女たちに問いかけてみたい言葉”として勝手に想定。ニーチェとは縁もゆかりもない悩める独女たちとコラボしてみた。

(超訳ニーチェ)「疲れたらたっぷり眠れ」
(Sさん)そんなこと言われたら一日中寝てるけど…いい?
(Tさん)疲れたらサプリとコラーゲンで乗り切ります。
(Nさん)疲れてなくても寝るよ。
(評)親・友人・上司・後輩・世間体を気にしなければいけない独女は人一倍疲れています。好きにさせてあげましょう。

(※注釈)「疲れたらたっぷり眠れ」:自己嫌悪におちいったとき、何もかも面倒でいやになったとき、何をしてもくたびれて仕方ないとき、元気を取り戻すためには何をすべきだろう。ギャンブル? 宗教? 流行のリラックス療法? ビタミン剤? 旅行? 飲酒? そんなことよりも、食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。(中略)目覚めたとき、新しい力が漲る別の自分になっているだろう。(出典『漂泊者とその影』より)

(超訳ニーチェ)「脱皮して生きていく」
(Mさん)本当にそう出来たらいいのに…。
(Fさん)無駄なピーリングばかりしてるけどね。
(Sさん)アラフォーにもなると脳みそは簡単に脱皮するが脂肪は脱皮が難しい。
(評)全員脱皮(美容整形)願望アリ! 

(※注釈)「脱皮して生きていく」:脱皮しない蛇は破滅する。人間もまったく同じだ。古い考えの皮をいつまでもかぶっていればやがて内側から腐っていき、成長することなどできないどころか、死んでしまう。常に新しく生きていくために、わたしたちは考えを新陳代謝させていかなくてはならないのだ。(出典『曙光』より)

(超訳ニーチェ)「ずっと愛せるか」
(Yさん)ずっと愛してくれるか。
(Nさん)お金があるなら。
(Tさん)海老蔵は出来ると言っていた。
(評)そんなの夢か幻です。

(※注釈)「ずっと愛せるか」:行為は約束できるものだ。しかし、感覚は約束できない。(中略)永遠に愛するということは約束できないように見える。しかし、愛は感覚だけではない。愛の本質は、愛するという行為そのものであるからだ。(出典『人間的な、あまりに人間的な』より)

(超訳ニーチェ)「見かけにだまされない」
(Nさん)見かけが大事な世の中になっていますよ、ニーチェさん…。
(Sさん)見かけに騙されてみたい男も存在する。
(Tさん)そんなこと分かっていたら今頃結婚できている。
(評)意外と騙されてもいいようです。しかし、イイ男にだけ。

(※ニーチェ注釈)「見かけにだまされない」:道徳的なふるまいをする人が、本当に道徳的であるとは限らない。(中略)道徳的な行為そのものが道徳的だと決めつけることなどできないのだ。要するに道徳は、その行為だけでは本物かどうかはなかなか判断できない。(出典『曙光』より)

(超訳ニーチェ)「愛と尊敬は同時にはもらえない」
(Aさん)どちらもほしいがために、欲張りすぎて未だ独身。
(Kさん)お互い様。こちらも同時に与えられないもんね。
(0さん)既婚女性が言っていた「旦那を尊敬しているが、もう愛してはいない」と。結婚に対して夢がなくなりました。
(評)だそうです…。

(※注釈)「愛と尊敬は同時にはもらえない」:尊敬するということは、相手との間に距離がある。(中略)相手との間には上下関係が生じており、力の多い少ないの差がある。(中略)自尊心の強すぎる人はしばしば愛されないことになる。人が愛も尊敬をも欲しがる気持ちはわかるが、やはり愛を選んだほうが心地よいだろう。(出典『人間的な、あまりに人間的な』より)

さて、これを受けてニーチェにも引けをとらない独女たちにオリジナル名言を考えてもらったのでご紹介しよう。

(Nさん)「ムカつく仕事相手は彼氏だと思ってガマン!」
彼氏だと思えば大概のムカつく相手でも「コイツ私のこと好きなのにこんなこと言ってるのね」と変換でき、嫌味にも笑顔で接することができる。

(Kさん)「いい男はデフォルトで既婚と思え」
素敵な人は皆、左薬指に指輪を光らせている。指輪はずして合コンに来るんじゃね?よ!

(Sさん)「愛と体型は年齢と共に変化していく」
かなしいかな、言わずもがな。最近、背中と腰回りの肉の付き方が変わってきました…(涙)。

以上、“独女 feat.ニーチェの勝手に名言集”でした。

最後に『超訳ニーチェの言葉』からすべての女性たちへ贈る戒めの言葉をひとつ。

「女を捨てた女。男を魅了するのを忘れるような女は、その度合いの分だけ、人を憎む女になる」

ほほぅ。「自分の言葉が理解されるまでに200年はかかる」とニーチェ自身が語っていたそうだが、ニーチェ先生! まだ100年ちょっとしか経っておりませんが、胸に刺さるお言葉ありがたく頂戴いたしました。女を捨てないよう以後、気をつけます。みなさんもどうぞお気をつけて!

引用文献:『超訳ニーチェの言葉』(白取春彦・編訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

この記事の執筆者

堂ナツコ

堂ナツコ

フリーペーパー編集、制作会社勤務を経てライターに。得意分野は大人女子のお話、フランスのお話、サブカルチャー、占い、その他ジャンル問わず取材記事を執筆。
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お寿司orステーキ!? デートでは何が食べたいか

気になる異性がいたらまずは一緒に食事を。「何が食べたい? 」と聞かれたら、「何でもいい」と相手に選択権を委ねるのではなく、せめて苦手なものや食べたいものは伝えたほうがいい。7歳年上の自営業の男性と見合いをした歩さん(29歳)。相手は写真より実物のほうが素敵な人だったし、歩さんの希望通りの年収もある。紹介者同席の顔合わせの後は二人で水族館に行き会話も弾んだ。その後、男性から夕食に誘われ応じたとき「お寿司とステーキ? どちらがいい?」と聞かれ、歩さんのテンションは一気に下がった。

「だって、お寿司とかステーキって、おじさんがホステスさんと食事に行く時の定番メニューじゃないですか!」

お寿司とステーキはホステスさんと一緒に食べる食事なのか?
銀座のバーでホステス歴一年の菜々美さんに聞くと、同伴やアフターでお客様と食事に行く時は確かにお寿司が多いそうだ。念のため、同伴というのはホステスがお客様とお食事などをしてからお店に入ることで、アフターは店が終わってからの食事で、無論食事代はお客様持ちだ。

「出勤前に天ぷらとか焼き肉を食べると髪や服に臭いがつくから、同伴のときはお寿司が多いです。普段食べられないような贅沢なものは食べられますが、これも営業活動というか、仕事の一環です」
お客様と一緒のときはいつも、衣装や髪形、化粧も完ぺきにしているそうだ。

話が逸れたが、歩さんはお寿司かステーキかと聞く前に、自分に何が食べたいかを聞いてほしかった。何も聞かずに女ならお寿司かステーキをご馳走すれば喜ぶだろうという相手の高慢さにがっかりしたそうだ。とはいえお寿司はご馳走になった歩さん、自分のお金では食べられないウニやいくらをバンバン注文し、翌日、相手の男性から自分とは経済感覚が違いすぎるからと紹介者を通じてお断りの電話がきたそうだ。

食事を共にすることはお互いを知る大切な最初の一歩となる。
では初デートの食事、独女たちはどんなメニューなら嬉しいのだろう?

「パスタがいいです」というのは那美さん(27歳)。
その理由は「フランス料理や日本料理に比べて値段が安いし、中華はニンニクが気になりますから、パスタなら気楽に食べられるし」とのこと。

「パスタとかピザがいいかな。いくらご馳走してくれても好きな人にはお金を使わせたくないし、贅沢な女だと思われたくないから」という加奈子さん(29歳)だが、以前、仕事関係で知り合った会社社長にしゃぶしゃぶをご馳走になったことがある。そのあと口説かれて逃げるのが大変だったそうだ。ただより高いものはないと学習したとのこと。

「初デートの食事は話題のお店がいいです。並んでいるうちに期待感も高まるし、食事についての話もできるし」という華さん(30歳)は、彼との初デートにテレビで話題の店に行ったところ、店の外には何十人も並んでいて、2時間も並んで待って入ったあげくに美味しくない。その料理や店の雰囲気、話題にしたマスコミにまで怒りが込みあげ、二人で怒りを共有できたことで盛り上がった。次回は外さない店に行こうと約束ができて、かれこれ半年、今も食べ歩きデートを繰り返しているそうだ。

初デートの食事、ご馳走してもらえるならお寿司とかステーキという声は独女たちからは聞こえなかったが、デートではなく、仕事関係とか恋愛感情のない相手からご馳走になるならカウンターで食べるお寿司が嬉しいという声はあった。
 
食事を共にすることはお互いを知る大切な最初の一歩となる。

既女の好美さん(50歳)が会社の同僚だったご主人と初めて一緒に食事をしたのは、会社の忘年会。同じテーブルに座ったのだが、仲居さんが材料を運んできて後は銘々でどうぞという鍋だった。鍋料理は材料を入れる順番やタイミング、あく取りをしたり、みんなにに取り分ける作業など、一緒に食べる人たちへの気遣いが要求される。
「主人は鍋奉行だったんです。仕切るだけでなく、みんなに好きなもの、嫌いなものを聞いたり、ものすごく気配りができる人で、職場では全く気付かなかったのでびっくりしました」
 
好美さんは3人姉妹の長女で、家庭での鍋料理のときは母親の補佐役。その経験が生かされたのか、鍋奉行のご主人の補佐をするタイミングがぴったりで、その夜以来、2人は互いを意識するようになった。
「鍋がとりもつ縁です」と好美さん。

食事が2人の未来を制するといっても他言ではない気がしてきた。

気になる異性がいたら、まずは一緒に食事をしてみる。「何が食べたい? 」と聞かれたら、「何でもいい」と相手に選択権を委ねるのではなく、せめて苦手なものや食べたいものは伝えたほうがいい。そして自分の好みばかりを主張するのではなく、「昨日は何を食べたの?」と聞くなど、今、相手が何を食べたいのか気遣うことも忘れずにしたい。

ところで経済力を結婚相手の第一条件にしていた歩さんだが、「経済力よりは思いやりが大切かも」と考えを改めつつあるそうだ。

この記事の執筆者

佐枝せつこ

佐枝せつこ

テレビ局勤務を経て小説を書き始める。著書に第24回横溝正史ミステリー大賞最終候補作「ベッド・イズ・バッド」「家内安全」「光冠」ほか。2007年より「独女通信」の執筆陣に参加。「婦人公論」に母親たちの極寒婚活模様が掲載。婚活、介護、婚外、恋愛など女性の様々な生き方をテーマに執筆活動を展開中。
オフィス saeda 公式サイト



自分のことを名前で呼ぶ独女への提言

ゲームや漫画世界の登場人物の真似をしているのか、自分のことを「ボク」と呼ぶ少女が増えているらしい。既存の女性のようになりたくないという願望なのか自分のことをボクと呼ぶボク少女が十代には多いらしい。ゲームや漫画世界の登場人物の真似をしているのか、既存の女性のようになりたくないという願望なのか、彼女たちは自分をボクと呼ぶ。

そういえば高校(女子高)時代に「オレ」と自分のことを呼んでいた同級生がいたと話してくれたのは南さん(44歳)。
“オレ少女”の父親は会社社長。母親はPTAの役員で学校行事にブランドのスーツや時には着物姿で登場する派手な人。でもオレ少女は地味で、自分のことを男言葉で呼ぶ変わった人として有名だった。一人娘の彼女はいずれ養子をとって会社を継ぐ、というのは同級生の間では周知の事実。親に反抗することもなく、オレ少女は成績優秀、品行方正で男子と付き合ったこともなかった。
「だっていつも母親が車で送り迎えをしていましたから」

その後、オレ少女は大学卒業と同時に見合いで結婚をして、今は子供もいる。
「先日、同窓会のことで電話をしたのですが、さすがにオレとは呼んでいませんでしたけど、自分のことをママと呼んでいました」と南さんは笑った。

自分をどう呼ぶかということは些細なことのようだが、自分をどう周りに伝えたいかという自意識と関係があるのではないだろうか。オレ少女は幼い頃から養子をもらって父親の会社を継ぐ結婚を意識して育ってきた。反抗はしなくてもそういう生き方に彼女なりに反発を覚えて、自らの女の部分を否定したくて「オレ」と呼んでいたというのは、考えすぎだろうか?

ところで以前、フィギュアスケートの女子選手たちが、テレビで自分のことを名前で呼んでいてびっくりしたという多くの声をきいた。

「可愛くていいんですけど、彼女たちの世界ではそれが許されても、社会にでれば自分のことは名前で呼ばないほうがいいと思います」
という美貴さん(27歳)は、中学生まで自分のことをみきちゃんと呼んでいたそうだ。今もそれがでて、家族、親しい友人、彼、と自分が心を許した対象を前にするとつい「みきちゃん」と自分のことを呼んでいるが、会社では自分のことは絶対に「私」と呼ぶ。

「実は36歳の先輩が自分のことを名前で呼んでいるんです。バイトの学生やハタチそこそこの若い子なら何とも思いませんが、いい大人が自分のことを名前で呼ぶとかなりの違和感を覚えます」と美貴さんはいう。

「私の職場にもいるんです」と優花さん(32歳)。
「30歳過ぎたら自分のことを名前で呼ぶ人はいないと思ったのに、30代後半の先輩は自分のことを常に名前で呼んでいます。上司に対しても同様で、誰も注意をしないから私も黙ってますが、正直、いい歳して恥ずかしいです」と優花さんは苦笑する。

もし自分の職場に自分のことを名前で呼ぶ男性がいたら、女性はどうするだろう?
「キモイ」とはっきりその男性に伝える女性はきっといると思う。
ところがこと女性に関しては「ぶりっこ」とか陰口を叩くだけで、本人に直接指摘をする人は少ないようだ。

自分のことをどう呼ぼうが自分の勝手ではある。でも家族や彼氏の前でどんな服装をしようが、職場では節度のある服装をしなければならないし、TPOにふさわしくない身だしなみで出社をして周囲の人を不快な思いにさせてはいけない。

TPOとはいつ、どこで、どんな目的。場面にあった方法という意味の和製英語だが、TPOをわきまえていない人はモラルが低いとみなされる。まわりくどいいい方をしてしまったが、職場で自分のことを自分の名前で呼ぶことは年齢に関係なく、TPOをわきまえていないことになるのではないだろうか。

この記事の執筆者

佐枝せつこ

佐枝せつこ

テレビ局勤務を経て小説を書き始める。著書に第24回横溝正史ミステリー大賞最終候補作「ベッド・イズ・バッド」「家内安全」「光冠」ほか。2007年より「独女通信」の執筆陣に参加。「婦人公論」に母親たちの極寒婚活模様が掲載。婚活、介護、婚外、恋愛など女性の様々な生き方をテーマに執筆活動を展開中。
オフィス saeda 公式サイト




連絡先を全員送信ってアリなの?

メールこんにちは。独女通信編集部・Mです。暑い日が続き、残暑が確実の初秋ですね。

さて先日、大手電子機器メーカーSと3対3の合コンにいってきました。場所は銀座近くのチキンとワインがおいしいと評判のお店。どんな相手か期待を膨らませ、集合場所へ向かいました。

少し遅れての到着の男性陣。相手は26歳、27歳、30歳で、独女世代の私には、ちょっと若いと感じる年齢でした。初対面での3人の印象は、ジャニーズ風のイケメン、真面目なお坊ちゃん、韓流俳優風で背の高いプチイケメンというなかなか素敵なメンバーです。

自己紹介をさらっとした後、会社の風土や仕事の内容がメインのトークテーマが続く時間が多く、すこしがっかり。プライベートでの出会いで、仕事の話は女子にとってあまり楽しい話しではないように思えます。また、仕事の話になってしまうと、恋愛対象から省かれていると感じるのは私だけでしょうか――。会社の仲間と来ていると、致し方ないのかもしれませんが。

話が徐々に盛り上がってきた1時間後、ジャニーズ風イケメンのお酒がなくなっていたのを機に、「お酒、次はなに飲みます?」と尋ねたところ、「トロピカルラッシー」との返答にちょっとびっくり。

素敵な男性にカワイイ飲み物を注文されると、女子はビールを頼みにくくなるのですよ! とくに初対面だと。挙句の果てに、3杯目は「ジンジャエール」とノンアルコールを頼む始末。最近は男性のほうがお酒弱いのでしょうかね。なんだか気持ちの行き場がなくなってしまう一幕です。

お会計では、店員さんが男性陣にチェックを渡し、男性3人がこそこそっと話し合います。男子5000円、女子3000円という少し配慮された割り勘のかたちに。男女の年齢は大体同じなので、理想的な割り勘でしょうか。

しかしここは合コン。男女の出会いが目的なので、連絡先の交換はとても重要です。するとなんと、幹事を通して男女全員の連絡先を後ほど送信するという方法を取ることに。

イケメン男性には、女性陣みんながメールをしていると考え、帰り道に二人で話が盛り上がった、お坊ちゃん男性が無難だという判断でメールを送ってみました。全員に挨拶程度のメールを送って反応を見るのも考えましたが実行せず。

以前あった例が、女性のみに男性全員の連絡先が送信され、女子からメールしてね、との意味合いにも困惑。男性全員に女子のアドレスが送信されるのを避ける配慮があったのでしょうが、男性からメールをスタートしてほしいのも女心なのです。

結果として、幹事を通して全員のメールアドレスを送信する方法は、良い方法なのか疑問です。その場で勇気を振り絞って連絡先を聞くのが重要で、その結果連絡先をゲットできてこそ、メールしたいと私は思ってしまうのです。

この人任せな手段も、草食化する現代人の新たな習慣なのでしょうか。ぜひタイプの異性がいたら、勇気を振り絞って男性からアドレスを聞いて欲しい。それが女子の本音ではないでしょうか?

この記事の執筆者

編集部M

編集部M

イギリス留学をキッカケに外国に興味津々、婚カツも時々。たまに日本自虐に走る。
現在はニュースの編集&独女通信に携わって1年。理想はペキニーズを飼うセレブ妻になること!




「長すぎた春」の後は展開が早い!?

春「運命の人と出会いたい」という思いは、多くの人が抱く願いではないだろうか。「彼以外の男性は目に入らない」というほど、一人の人にほれ込むことができたら、女性としては幸せだろう。

しかし、「この人こそ運命の人」と思って付き合った人でも、結ばれるとは限らない。長く交際を重ね、周囲も「あの二人はこのまま結婚するんだろうな」と思っていたカップルが突然別れてしまう、というケースもよく耳にするだろう。

会社員の弥生さん(仮名・33歳)は最近、周囲の知人カップルを見ていて、こんなことに気づいたという。
「10年単位で交際を続けた相手と別れた人って、次に付き合った人とすぐに結婚にいたるケースが多いように思うんです。仲のいい男友達は、長く付き合った彼女と別れた後、知り合って交際を始めた女性とすぐに結婚。その決断の早さに、『えっ!? この人って、優柔不断じゃなかったんだ!』と驚きました(笑)」。

「長すぎた春」を手放すと、次の相手とは展開が早くなる…というのはよく聞く話。契約社員の未来さん(仮名・30歳)も、身近にそのケースを実践して見せた人がいるという。

「そのカップルを間近で見ていて思ったのは、やっぱり結婚はタイミングだなあ、ということ。お互いに好きでも、『結婚したい』というタイミングがずれると、結婚が遠のいていきますしね。長く付き合っても結婚に至らないカップルは、長く付き合っているうちに、お互いのいいところもいやなところも見えてきて、『時間をかけても育まれないものがある』とわかってしまうのではないでしょうか。また、一人の人と長く付き合っていれば、別れた時点で結婚適齢期を迎えており、否が応でも結婚を意識することになる。すると、『次に付き合う人とは結婚しよう』と積極的になるのでは」
ちなみに未来さんは、10年付き合った恋人と1年前に入籍。交際中は、いろいろな人から長すぎる春の危険性について指摘されたのだとか。

「だからこそ、『私たちは絶対ゴールインしてやる~!』って思っていました(笑)」
未来さんたちの場合、「長い春」は入籍によって「永遠の春」へとランクアップしたようだ。

一方、「長すぎた春」後に人生が急展開した経験を持つのはナナコさん(仮名・38歳)だ。ナナコさんの場合も、約10年付き合った彼氏と別れ、その直後に出会った男性とトントン拍子で結婚に至ったという。その経験から、この現象をこう分析する。

「一人の男性と長く付き合っていると、どうしても結婚を意識するもの。すると、自分なりの『結婚観』のようなものが固まってくるんです。すると、長く付き合っている相手ほど、自分の結婚観に合うかどうか、はっきりとわかってしまう。それに、長く交際しても結婚話にならないということは、どちらかが相手に対して、またはお互いに、心のどこかで『この人とは結婚できないな』とわかっているからなんですよね。それに、長く付き合ってしまうと、ある意味、『ここで別れるのはもったいない』という気分になっちゃう(笑)。だから、長く付き合った相手と別れた後は、『前回とは同じパターンにならないようにしよう』という気持ちが働くのでは」
また、特定の相手と長く付き合ったことで、自分の男性観や結婚観がハッキリしているため、自分に合う人や自分が求める相手を見極めやすいのでは、とナナコさん。

「長すぎた春」の終焉は、男女ともに大きな衝撃と喪失感を与えるだろう。けれど、その次には、きっと大きな幸せが待っているはずだ。

この記事の執筆者

栗頭渋子

栗頭渋子

女性たちの「気になること」や疑問を追求するコラムライター。




試してガッテン!? 独女たちの民間美容法

肌の曲がり角は25歳と言われている。更年期にあたる50歳ごろには再び曲がり角が来るという。その半ばである独女世代ともなると、通常のスキンケアやダイエットのほかに「じつは○○をやっている」といった独自の美容・健康方法を続けている人が多い。紹介しよう。

WEBディレクターの美奈子さん(37歳)は半年前から毎日、「パイナップル豆乳ジュース」を飲み続けている。仕事関係で知り合った美容家に勧められたのがきっかけだ。

「生活が不規則で朝食もほとんど食べていないと美容の先生に話したら『せめて朝食代わりに飲みなさい』とパイナップル豆乳ジュースを教えてもらいました。無調整タイプの豆乳と100%のパイナップルジュースを1:1の比率で割り、飲みます。量はだいたい500mlくらい。スムージーみたいでおいしいんですよ。腹もちがいいのでダイエットドリンクにする人も多いみたいですが、私の場合は日々の栄養バランスを整えるために飲んでいます」

徹夜残業も珍しくないという美奈子さんにとって、コンビニで材料を調達できるのも続けられる理由のひとつ。身体に変化はあったのか?
「トイレの回数が1日2回程度から5回に増えました。あとは気持の問題かな。万年睡眠不足、外食続きなど不健康な生活をしているから、『体にいいことをしてる』と思うと、少しだけハッピーになります」

「1日1.5L」のミネラルウォーターを飲むことを実践している加代子さん(38歳)は、すでに1年以上続いている。テレビで紹介されているのを観て始めたのだが、その効果に驚いた。
「健康診断の数値が全体的に向上したんですね。医師も『何をしてるの?』と興味津々で聞いてきました」
前クールの月9ドラマでキムタクと共演したリン・チーリンさんは、1日5Lの水を飲んでいることで有名。5Lは神業だが「のどが乾いたら、いつもより多めに水を飲む」ことを心掛ければ1.5Lは楽にクリアできるそうだ。

飲む系では、「青汁を毎日」という由美子さん(36歳)。野菜不足の食生活をフォローするために実践。野菜嫌いなため、ストレートでは青臭さが気になって飲めない。野菜ジュースでほとんど青汁の味が感じないくらいにまで割って飲む。
「3カ月目に突入。明確な体の変化はまだ感じないけど、先日、できたニキビが3日で目立たなくなった。体調が悪いときは1週間くらいブツっと拭き出ていたのに。これも青汁効果?」

スキンケアでは、奈津子さん(33歳)が「水洗顔」を教えてくれた。
「美容本で、顔を洗いすぎると本来必要とする皮脂までを落としてしまい、乾燥肌になりやすいと読みました。その本では、洗顔料を使わずに水で洗う洗顔方法を薦めていたので実践。私の場合、夜はしっかり汚れを落としたいので朝のみ水洗顔しています」

奈津子さんの水洗顔は、子ども時代のように水道水でバシャバシャと顔を洗う方法。時短になるので忙しい朝にぴったりだったという。
「使用する洗顔料が半量になるので、その分、夜には高価な洗顔料を使えるように。肌のコンディションは正直、変化なし。変わらないならラクなほうがいいでしょ(笑)?」

珍しいところでは早苗さん(34歳)が実践している「石けんシャンプー」。スーパーに行けば100円ほどで入手できる一般的な体洗い用の固形石けんで、髪を洗うというものだ。

「行きつけの美容師さんが教えてくれたんです。『シャンプーで顔は洗えないでしょ?』って。顔の皮膚と頭皮は繋がっているから、できれば頭皮も低刺激なもので洗うといいみたいです。体洗い用の石けんを使ってもOKと言われ、試してみました」

髪を濡らしたら、石けんを直に頭にこすりつけ泡立てる。よく泡立つので、そのまま通常通りにシャンプー。お湯で洗い流すと髪がきしむが、その後、市販のリンスを髪の毛になじませれば、つるんとした指通りが戻ってくるという。

「リンスは頭皮につけないように注意すること。石けんで洗うと髪がしっとりまとまります。私はストレートのセミロングですが、スタイリング剤はほぼ使わなくてOKに。石けん1個で1カ月は持つから、コストパフォーマンスがいいのも気に入っています。ただべたつきが気になったときは、普通のシャンプーを使うこともありますね。ヘアケアのひとつとして取り入れています」

信じるか信じないかはあなた次第。いずれの民間療法もお金と手間がかからず、続けやすいのがよい。ただひとつ、今回、ダイエット習慣に繋がる民間療法を聞くことはできなかった。この年齢で痩せるのって、簡単なことじゃないのね。

この記事の執筆者

来布十和

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出版社、編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーランスライターに。中学生向けから主婦系まで女性誌を中心に幅広く執筆活動を行っている。得意分野は美容、料理、30代女性の恋愛&結婚ネタ。






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