既婚女性の幸せな恋愛体験談は、独身女性の恋愛への想像力を楽しく膨らませてくれる独身女性ばかりの職場に勤務するサオリさん(28歳・営業)は、先月から同じ課で働きはじめた既婚女性(40歳)に興味津々の様子。彼女の生活スタイルにも興味はあるが、一番聞いてみたいのはダンナ様との馴れ初め話だという。

既婚女性の幸せな恋愛体験談は、結婚というゴールがある分、説得力があり、独身女性の恋愛への想像力を楽しく膨らませてくれる。

また、「彼ママと最初にあったときの話」や「結婚指輪を決めるまでの話」など、進行中の恋愛を一歩先に進めるために役立つ話も多いだろう。サオリさんに限らず、機会があれば、既婚女性の馴れ初め話をできるだけ細かく聞いてみたいと思うのが独女ゴコロだ。そんな独女たちに代わって、出会いや結婚までの経緯に特徴がある2人の既婚女性にお話を伺った。

「私が、銀行の窓口を担当していたときに、夫に一目惚れされたんです」と照れながら話してくれたのは、今年息子さんが高校生になったマチコさん(42歳・契約社員)。

「この機会を逃したらもう会えない」と思った彼は、夕方、銀行の通用口の前でマチコさんを待っていたそうだ。場所が場所なので、今ならマチコさんに会う前に通報されてしまうかもしれないが、当時は、世の中も今より寛容だったのだろう。「迷惑でなかったら、付き合ってください」と言われてビックリ。

でも、20代の頃は、夫も痩せ」いてカッコよかったんです。最初に渡された名刺を見たら、地元では有名な会社でしたし、緊張している様子も『この人いいかも』と思った理由です。付き合ってみたら、最初の印象よりもずっと面白い人でした」(マチコさん)

2ヵ月後にプロポーズされ、半年後に結婚。今年で結婚生活18年目入る。結婚の決め手について伺うと「一緒にいて会話が途切れないこと。『ありがとう』や『ごめんなさい』がちゃんと言える人だったことです。出会いはかなり唐突でしたが、お互いに『この人!』と思った勘を信じて良かったと思います」(マチコさん)

マチコさんは「勘」というが、彼は自分を信用してもらうために名刺を渡すなど努力しているし、マチコさんも、告白されたときや普段の会話の様子など、結婚相手への大切なポイントをさりげなくチェックしている。結婚につながる恋愛は「勘」だけでなく、小さな努力の積み重ねや人を見極める観察力も必要なのだ。

大学時代に英会話教室で知り合ったヒロキさんと時間を経てから再会し、2度目のデートで結婚を決めた、というカオリさん(40歳・専業主婦)は、「男性に誘われたら、一度くらいは一緒に食事をしてみては?」と話す。「旦那との関係ですが、大学生の頃に一度だけ映画に誘われて一緒に出かけましたが、とくに進展することもなく、『同じ教室に通っている人』止まりでした」(カオリさん)

就職して3年ほどたった頃、ヒロキさんから「手帳に連絡先が書いてあったから、どうしているかなと思って」と電話がかかってきた。名前は覚えていたが、顔はまったく思い出せない。それでも、話しているうちに「勤務先も近いから一緒にご飯を食べよう」ということに。「まあ、とりあえずどんな人だったか会ってみようと思いました」というカオリさんの好奇心が頼もしい。

当日、約束の場所に現れたヒロキさんはカオリさんの好みのタイプとは真逆の男性だったが、話してみると、不思議なほど話が盛り上がったという。「再会した日に『結婚するならカオリさんがいいと思っていた』とかサラッと言うんですよ。今思えば、ナチュラルな強引さに惹かれたのかもしれません。彼と話しているうちに、私も『結婚』を考えていました。好みのタイプじゃなかったから、リラックスしていろいろ話せたのも良かったんですね」(カオリさん)

運命を感じるエピソードもあった。ヒロキさんの実家は、カオリさんがマネージャーをしていた社内野球チームが練習しているグラウンドのすぐ近く。一時期、毎週のようにヒロキさんの実家の前を通っていたのだ。

「結婚って『勢い』と『タイミング』だと思います。そこに『運命を感じる出来事』が加わると、『縁』を感じちゃいますね。ただ『縁』は、どこにあるかわからないから、好みのタイプじゃなくても、悪い人じゃないと思ったら、一度くらいは一緒に出かけてみるといいと思います」(カオリさん)

馴れ初め話を聞くなら、結婚生活10数年以上の既婚女性がおススメ。新婚家庭とは違う一味違う説得力があるからだ。

「今は、すっかり家族よ」なんていう言葉も、20~30代の独身女性にとっては、心に響くものがあるはずだし、既婚女性にとっても、恋愛時代を思い出す良いキッカケにもなるだろう。幸せな話は、幸せになる力を呼び寄せてくれるのだ。

この記事の執筆者

神田はるひ

神田はるひ

埼玉在住。メーカー勤務を経て、紆余曲折の末フリーライターに。コラムやエッセイの他、メルマガ制作やコピー制作など守備範囲は広い。趣味は料理と散歩。冷蔵庫にある物を使って作る創作料理には定評がある。占いによると「大器晩成」らしいが、まだそのときはきていないらしい。
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