6月に放映されたフジテレビ系バラエティ番組『人志松本のすべらない話』で、千原ジュニアが披露した「木村祐一兄さん」という話が、ネットを中心に話題になったのをご存じだろうか?

その話とは、ジュニアと木村祐一が深夜に女性をナンパし、女性は木村祐一の家についてきた。木村祐一は当然その女性が“その気がある”と思ったが、当の女性は“そんなつもり”じゃなかった。それに激怒した木村祐一は、その女性に「帰れ!」と言いながら冷凍された鶏肉を投げつけた……というものである。ネットでは木村祐一の行為が「傷害罪だろ」「千原もなんでそんな話を面白おかしくできるのか」「これをOAしたテレビもおかしい」等、批難が殺到した。

もちろん、この話が事実なら木村祐一のした行為は批判されても仕方がないであろう。しかしそれ以前に、女性が男性、特に一人暮らしの独身男性の家に上がった場合「そんなつもりじゃなかった」というのがはたして許されるかどうかという“定義”は、もしかすると男女でかなり考え方にギャップがあるのではないだろうか?

そこでまず独女たちに木村祐一の話題も含め「男性の家に上がったのに“その気がない”女性はアリかナシか?」という話を聞いてみることに。

まずほとんどの独女は大前提として「ナンパなど明らかに相手が“エッチ目的”という場合に家にいっちゃうのはまずい」「女性としては自分の身を守るためになるべくリスクの少ない行為をしたほうがいいのでは」と、ナンパされて家に上がってしまった女性についてはおおむね“軽率”と考えているようだ。

しかしその上で「でもよく考えたら『1人暮らしの男の家に上がったらOK』という話は、男の勝手な言い分をいつの間にか『世間の正論』にされてしまった、って感じがします。酔った勢いなどで連れ込まれたけど、いざとなったら『やっぱりイヤ』と思うことだって、時にはあると思います。性的関係を拒否するのは男女関係なく、当然の権利ではないでしょうか?」と語るのは美春さん(36歳)。確かにいくら軽率な行為をしてしまったからといって、拒否する権利すら与えられないというのはおかしな話なのかもしれない。

しかしその権利に男性は果たして納得するかどうか?

「男って“いい感じで家まで女性ときたのに何もなかった”というのは女性が思っている以上に落胆するものなんですよ。変なプライドを持っている生き物ですから」

そう男性の心理を代弁するのはAさん(33歳)。例えば合コンなどでいい感じになった女性を自分の家に連れ込むことに成功。それなのに何もなかったとなったら「次の日『あれからどうなった?』っていう男友達に『何もなかった』っていう話をするのはものすごくカッコ悪い」と語る。確かに女性にとってみれば男友達に対するその変なプライドはちょっと理解できない感覚な気が。これも男性特有の心理なのか?

しかしナンパや合コン帰りなどではなく、例えば男友達などの場合はどうだろうか? そのケースになると、独女の間でも“OK基準”はまちまちのようだ。

「昔失恋してつらい時期に、仲がいい男友達と飲んで1人で家に泊めてもらったことがある」と語るのは優さん(36歳)。
「しかも当時は知らなかったけど、その男友達は当時自分のこと好きだったらしいです。今思えば残酷なことしたなと思うけど、本当にいい人で、何もなかった。女性はどうしようもなく寂しい時に男性に慰めてもらいたい時ってありますよね。もちろんエッチはナシで」(優さん)

一方「信頼関係がある男友達でも、一人きりで家に泊まるのはマナー違反。複数の友達がいるならOKかな?」と語るのは真理恵さん(32歳)。
「実は過去に会社の飲み会で、終電を逃して男性の先輩の家に泊めてもらったことがあるんです。その時は家が同じ方向の男性の先輩がもうひとりいて、男二人、女一人という組み合わせで。でも朝になって家の主じゃない方の先輩に起こされて、一緒に帰ったんですが、延々説教されましたよ。『いつもお前って酔うと男の家に泊まっちゃうのか? そんなことしちゃダメだ』と。確かに今思うとその通りだと思います」(真理恵さん)

案外女性は「この人なら大丈夫」という信頼を抱くと、男性が思っている以上に簡単に心を許し、家の敷居をまたいでしまうところがあるのかもしれない。しかしそれが万が一女性の一方通行だった場合はどうか? そこのズレがあると、何かしらのトラブルに巻き込まれる危険性もないとはいえないだろう。
 
男性の家に上がったのに「その気がない」女性はアリかナシか?
やはり状況や相手によっても、なかなか答えが出る問題ではないようである

この記事の執筆者

橋口まどか

橋口まどか

体を張った体験取材が得意。ここ2年で6キロ太り、ますます女子力に磨きがかからない。取材でモテる女性の秘訣を探ることはや5年。知り合う男性にもつい取材モードで話を聞き、気がつけば自分の恋愛のタイミングをすっかり失っている。近年はサッカー観戦にハマるが、活躍する選手のほとんどが年下なことにショックをうける。