大人の女性なら誰しも、恋の思い出の一つや二つあるはず。甘酸っぱい恋の思い出に浸ってみたり、元彼の現在の姿を想像するのは、元手のかからない娯楽といえるだろう。
また、今の時代は、SNSなどを通じて相手の近況を知ることもできるし、コンタクトを取ることも不可能ではない。さらに、相手には知られずに、相手の近況や発現をチェックすることも可能だ。実際に、相手に接触するかどうかは別として、元彼の名前を検索してみたことがある人は多いのではないだろうか。では、ネット上などではなく、リアルに元彼に遭遇したらどうするだろうか? 

会社員の弘美さん(仮名・35歳)は偶然、元彼に遭遇してしまったそうだ。
「休日に繁華街に出かけた時、飲食店から出てきた人が目に留まったんです。『どこかで見た顔だなあ』と思ったら、それもそのはず。十五15年ほど前につきあっていた彼氏だったんです。十五15年経った今も、当時と変わらずカッコよかったので、すぐにわかりました」

弘美さんには現在、落ち着いた関係の彼氏がおり、元彼への未練はとくにない。しかし、元彼を目の前で発見したとたん、楽しかった思い出ばかりが突然蘇ってきたという。
「思わず、『久しぶり!』って声をかけちゃったんです。でも、きょとんとした彼に、『どちら様ですか?』って他人行儀で言われちゃったんですよ。ショックで、『すみません、人違いでした』とごまかして、すぐに走って逃げました(笑)。まあ、付き合った期間もすごく短かったし、写真も撮らなかったので、覚えてなくてもしかたないと思うけど…」

思い出につまらないオチをつけてしまった、という弘美さん。声をかけなければよかった、と落ち込んでしまったそうだ。

元彼を偶然見かけた時、声をかけるべきか、かけないでおくべきか。幸恵さん(仮名・34歳)は「声をかける派」だという。
「お互いに一人で歩いている時に偶然会ったら、普通に『元気~?』って声をかけますね。私の場合、これまで付き合った元彼たちに対して、何の感情も残ってないんですよ。だから、友達に偶然会った時と同じ感覚になるんですよね」。
ただし、現在の彼氏と一緒にいる時に元彼に遭遇したら、相手が自分に気がついていても、知らないフリをして通り過ぎると思う、と幸恵さん。

会社員のみのりさんも、「声をかける派」だ。
「付き合っていた当時の呼び名で、呼び止めますね。偶然ってそうそうないことだし、時間が経っていれば、また違う気持ちでお互いに接することができると思うし。元彼に限らず、好きだった人でも、偶然見かけたら話しかけるかも。ただ、相手が彼女や奥さんと一緒にいたら、話しかけませんけどね」。

みのりさんの場合、街中ではなく、SNSで元彼と再会したことがあるという。
「『懐かしいね!』と二人で盛り上がったんですが、急に音信不通になってしまいました。たぶん、彼女か奥さんに見つかったんでしょうね」

一方、「声をかけない」と断言するのは、会社員の陽子さん(仮名・36歳)。
「経験はないけど、万が一、元彼を見かけても、気づかないフリをしますね。今さら、話すことなんてないですしね」。

同じく「声をかけない派」だという塾講師の光世さん(仮名・37歳)は理由をこう語る。
「今までつきあった人たちと復縁したいと思ってないから。今より若くて、彼氏がいなかったら、もしかしたら声をかけるかもしれないけど…」

今の彼氏のことが一番だから、と光世さん。
「現状に満足しているから、声をかける必要性を感じないんですよね」。

一方、契約社員の恵美さん(仮名・33歳)は、「声をかけてよかった」経験の持ち主。
「一人で道を歩いている時、信号待ちの車の中に、元彼がいたんです。向こうも私に気づいて、軽くドライブすることに。気まずい別れ方をした人でしたが、時間も経っていたので、普通に楽しく話せました。さすがに復縁はしませんでしたが、最後に笑顔で話ができたので、スッキリしました」。

過去の恋は、過去のもの。そう割り切ることができれば、再会そのものを楽しめることもあるのかもしれない。(栗頭渋子)

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この記事の執筆者

栗頭渋子

栗頭渋子

女性たちの「気になること」や疑問を追求するコラムライター。