「ちゃんとした敬語を使えているか自信ない」「老後資金のことはまだ考えてない」「ずっと好きだったブランドの服が最近似合わない」「婦人科は敷居が高くてあんまり行きたくない」。この中でどれかひとつでも心当たりがあるアラサー女子は要注目。あなたは今まさに、「ただのオバさん」に成り下がるか、それとも「素敵なオトナの女性」になれるかの岐路に立っているのです!

30歳。

それは女性にとって大きな区切りであり、人生のターニングポイントともなりうる節目の年齢。

30を目前に控えて「そろそろ色々ちゃんとしないと!」と焦り始める20代後半女子もいれば、「なんとなく30代になったけど、いまだにアレもコレも自信がない…」と不安なオーバー30も大勢いるのでは?

2012年上半期に差し掛かった今、そんなアラサー女子の間でバカ売れ中のコミックエッセイが『このまま30歳になってもイイですか?』です。
とにかくこの本、情報みっちり度がすさまじい!

貯蓄、ローン、投資、保険といった「お金」の話に始まり、体型別の悩みや年相応の服選びについて考える「ファッション」、肌・髪・体型維持に関する「美容」ネタ、自分の体をメンテナンスするための「健康」知識、そして敬語の使い方からコミュニケーション述、冠婚葬祭の振る舞いまでわかる「マナー」の項まで! 
これ一冊で「三十路前後の女の一般常識」を全方面カバーできるといっても過言ではありません。

全編のナビゲーターを務めるのは28歳の独女イラストレーターと、33歳のワーキングマザー編集者。
このアラサーコンビがそれぞれの専門家のもとを訪れ、タメになる情報を引き出してその実践法をマンガで楽しく解説してくれます。

でも同様の内容を扱った一般常識&マナー本、今までにもたくさん出ていたはずなんです。なのになぜこの本だけが一人勝ちしているのか?
その一番の理由は、本編に登場するナビゲーターコンビが「読者と同じ目線」で専門家たちに体当たりしているから。

例えば、「一昨年に買ったスカートが今年着てみるとなぜか全然似合ってない」ことを専門家に相談したら「膝の上に肉がついたから似合わなくなったのよ!」という衝撃の事実を告げられたり、子宮内膜症が見つかったのをきっかけに女性ならではの病気や予防法を学びに行ったりetc…。

その道のプロが上から目線で「教えてあげる」のではなく、いまいち自分に自信がないアラサー女子が恥をさらしながらも「先生教えてくださ~い!」と本音でぶつかっていく。そんな姿が大勢のアラサー女子の共感を呼んでいるのでしょう。

三十路を前に「歳なんか取りたくない~!」とゴネてみても、行く末は「内も外もシフトチェンジできないイタいオバさん」になるだけ。大切なのは変化を受け止めること、その上できちんと努力をすること。30歳という「人生の曲がり角」をうまく乗り越えて、オトナのいい女になれるかどうかはすべてあなた次第なのです。(小鳥居ゆき)

『このまま30歳になってもイイですか?』
鳥居志帆 サンクチュアリ出版 1380円

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この記事の執筆者

小鳥居ゆき

小鳥居ゆき

女性誌・カルチャー誌を中心に活動するフリーランスの編集&ライター。最近編集を手がけた書籍は『別冊サイゾー タブー破りの本300冊』『この芸人を見よ!』など。ダ・ヴィンチ電子部にもレビューを寄稿中。実家が本屋だったため、マンガと小説は節操なく何でもよく読みます。
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