彼がキャバクラに行くことに怒る女性は多い。「そんなお金と時間があるなら私のために使ってほしい」と息巻くユリさん(28歳)。彼女がいても男たちは何を求めてキャバクラに行くのだろう? 男性たちに話を聞いた。

「男同士で飲みに行くと、最後はキャバに行くことになりますね。男ですから可愛い女の子のいる店にみんな行きたがりますよ。付き合いもあるけど、酒を飲むときに隣に可愛い女の子がうるうる目で見つめてくれたら、気分よく酔えるし仕事の疲れは吹き飛びます」と卓也さん(32歳)

彼女と飲んでも気持ちよく酔えないのだろうか?
「彼女も仕事をしているから、飲むと彼女の職場のグチを聞くことが多くなるんです」とのこと。聞き役に徹していては気持ちよく酔えないようだ。

「キャバクラに行くと癒される」という信吾さん(35歳)
「彼女達は客に対して優しいじゃないですか。僕の失敗談も黙って聞いてくれるし、会話が噛み合わなくても、黙って笑顔でうなずいてくれるだけで心が和みます」

笑ってうなずくだけなら誰でもできそうなものだが、彼女には弱音を吐きたくないし、みっともない姿も見せたくない。恋愛関係のないキャバクラ嬢ならその場限りのみっともない話もすることができるし、とにかく気が楽だそうだ。

キャバクラは男のエステなのか、癒しや疲労回復効果があるようだ。一方、付き合いや接待で行くという男性も多い。

「週に2~3回、接待で使いますよ。商談で険しい雰囲気で話していた相手でも、隣に女の子が座ると和やかな雰囲気になるし、しつこくて話のくどい相手のときは、女の子に相手をしてもらえれば僕が楽できますから」という忠司さん(42歳)。プライベートでは大人の雰囲気のクラブが好みだそうだ。

妻子のある50代男性にも聞いて見た。
「野郎だけで酒飲んで話していてもつまんないから、おじさんたちだって連れ立ってキャバに行くことはありますよ。娘より若くて可愛い女の子が横に座るとおじさんたちはみんな鼻の下を伸ばしてますよ。別に彼女達とセックスをしたいとは思わないし、外でデートをしたいとも思わない。時々『たまには会いたいです』なんてメールが来るけど、営業のメールだとすぐにわかるから、『僕も会いたいけど金欠』なんて返事を返すこともあるよ」と勝さん(54歳)。

キャバクラはあくまで楽しい大人の遊び場とのこと。

接待、癒し、疲労回復が目的と聞くと、キャバクラに行くことにそれほど目くじらをたてなくてもと思うのだが、店に好みのキャバ嬢がいて、メルアドを交換。外でデートをするようになれば、恋愛に発展しないだろうか?
こんな男性の声もある。

「クラブの女性は僕のような安月給では手が出ないけど、素人っぽいキャバ嬢なら落とせるかも。彼女にしたいわけではなく、セックスができれば嬉しいかな」と吾郎さん(33歳)
こういう彼の下心を独女たちは警戒しているのだ。

「キャバクラに行くなら私が楽しませてあげる。ドレスを着て楽しいお喋りをすればいいんでしょ。そんなことなら私でもできるわ。半額でやってあげるから絶対にキャバには行かないで」

前述のユリさんの切なる訴えだが、彼女には弱音を吐きたくないし、みっともない姿を見せたくないのも男心。
「キャバにいっても彼女をないがしろにしているわけではない」と忠司さんはいう。

「前の彼女は僕がキャバクラに行くたび、浮気したとかエッチしたわけじゃないのに、いろいろ詮索されてうっとうしくなって気持ちが離れました。今の彼女は、店の外で会うのは浮気だけど、店に行くだけなら付き合いもあるだろうしOKだと言ってます。男の身勝手かもしれませんが、キャバに行くくらい、男の活力源だと思って彼氏を信じていた方がいいと思います」

キャバクラ嬢の平均年齢は22歳前後。19歳~23歳で働いている人が一番多い。(参考http://www.cabait.info/)短期決戦で男心を掴む仕事には定年があるが、彼女に定年はない。「キャバクラに行かないで」とわめくより、彼への接し方を変えてみるか、男の活力源になるとドーンと構えるのも彼女としての力量かもしれない。 (オフィスエムツー/佐枝せつこ)


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この記事の執筆者

佐枝せつこ

佐枝せつこ

テレビ局勤務を経て小説を書き始める。著書に第24回横溝正史ミステリー大賞最終候補作「ベッド・イズ・バッド」「家内安全」「光冠」ほか。2007年より「独女通信」の執筆陣に参加。「婦人公論」に母親たちの極寒婚活模様が掲載。婚活、介護、婚外、恋愛など女性の様々な生き方をテーマに執筆活動を展開中。
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