残念ながら、ふわふわした「女子」に選択肢はない、と私は思う。みずからが男に選ばれるための選択肢のひとつになってしまうからだ。

「えー、でも男にモテるのって絶対そっちの“ゆるふわ系”女子じゃん!」と心の中で異論を唱えたあなた、半分正解で半分間違いです。

ゆるふわな女子は確かにモテます。
柔らかそうな雰囲気で服装はフェミニン系、ほどよく隙があって甘え上手、かつ天然系で可愛くボケることができたらパーフェクト。合コンを制するのは大抵そういう“女子”。

でも、そのスタイルっていくつまで男に通用すると思います?

正直な話、三十路越えした女で“ゆるふわ系女子”はイタい。
その路線でちやほやされるのはせいぜい20代のうち。
「守ってあげたくなるゆるふわ系女子」は、ある一定の年齢を超えると「自立していない面倒くさい女」に切り替わってしまうのです。(残酷!)

そこで今回紹介するのが『脱・女子!』。
内容を一言で要約するとこうなります。

女子を脱するほどに、女の幸せは広がっていく。

いつまでもふわふわの女子気分で「女子会楽しい~♪」とキャッキャしているそこのあなた! 「仲間もいるし、まあいっか」と安心していると婚期逃すよ!
それより自立した大人の女になったほうが人生は自由になるし、本当に相性のいいパートナーもじっくり選べるようになるから! 
はい、じゃあ今日から早速「脱・女子」路線に舵切るよ!

……とまあ、こんな風に「松岡修造並みのテンションで人生の先輩から活を入れられた気分になる本」というとイメージが伝わるでしょうか?

著者は80年代にデビューして以来、第一線で活躍を続けているベテラン漫画家・桜沢エリカ。
バブル時代、派手に遊び尽くした後に結婚、出産、子育てをしつつ仕事のキャリアも確立。現在は専業主夫の夫と2人の子供を養う一家の大黒柱でもあり、来年50歳を迎える今でもクラブ遊び&ショッピング&ブランドも大好きな、バイタリティ溢れるキャラクターの持ち主です。

そんな女の人生をフルコースで味わってきた桜沢エリカが、世間の“女子”たちに「自立せよ!」と促しているのが本書なのですが、実体験に基づくアドバイスはどれも説得力あり。例えば、男の浮気に関するテーマでは、
 
「セックスってどれも同じだな」と納得したとき、あなたがそばにいて、この子と一緒にいると面白いし、話も合うな。これが「人を好きになる」ってことかなぁと男が思えば、もうよそに目を向けることはなくなるんじゃないかな。

と、恋愛経験豊富&修羅場もさんざん経験してきた彼女ならではの回答。

女子としてではなく、一人の大人としての魅力を発揮する大切さ、そのためのコミュニケーションスキルからライフスタイルまでを徹底的に教えてくれます。
いい恋愛、いい結婚をしたいと本気で願っているアラサー&フォー独身女性は読めば必ず何かしら刺激を受けるはず! さて、私も脱・女子流を見習って「オトナ“女子”読書部」の看板を改名すべき?(小鳥居ゆき)


『脱・女子! ずっと憧れられる女性の“心のスタイル"』
桜沢エリカ 河出書房新社 1260円



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この記事の執筆者

小鳥居ゆき

小鳥居ゆき

女性誌・カルチャー誌を中心に活動するフリーランスの編集&ライター。最近編集を手がけた書籍は『別冊サイゾー タブー破りの本300冊』『この芸人を見よ!』など。ダ・ヴィンチ電子部にもレビューを寄稿中。実家が本屋だったため、マンガと小説は節操なく何でもよく読みます。
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