結婚活動、すなわち「婚活」とは、就職活動のアナロジーとして作られた言葉である。合コンやお見合い、自分磨きなど、積極的に行動し、よい結婚をするための活動だ。

これは、社会学者の山田昌弘氏とジャーナリストの白河桃子氏が、2007年に週刊誌『AERA』(朝日新聞出版)上で提唱し、後に新書『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)を出版し、独女界でも話題となった。

それからというもの、テレビや雑誌で「婚活」に関するアレコレを目にするようになり、結婚適齢期の独女たちや適齢期をとおに過ぎた独女、ましてや大学を卒業したばかりの若い女性たちまでもが、婚活パーティー、合コン、婚活サイトに登録、結婚相談所、街コンなどの様々な変り種婚活に参加し、結婚活動に勤しんでいるが…。

3~4年前が婚活全盛期だったというミカさん(39歳)は、婚活をキッパリやめた。いわゆる、婚活疲れが原因である。

「当時は毎週のように合コンに参加していました。普段読まないファッション雑誌をチェックして、黒髪ストレートだった髪を少し明るくし、巻髪にイメチェン。メイクもきちんとするようになり、お洒落にも手を抜きませんでした。それでも、なかなか良い人に巡り会えず、焦って結婚相談所に駆込みました。でも35歳を過ぎていると“選ぶ余地がない”んですよね。選ばれないと選べないという現実を知り、かなり落ち込みました」

結局、ミカさんは精神衛生上良くないので婚活をやめた。今は趣味で始めたベリーダンスに没頭し婚活どころではないそうだ。

「必死になって婚活していた時より、割り切って好きなことをできる今の方がよっぽど充実しています。結婚を諦めているわけではないですが、自分のペースで考えていきたい」(ミカさん)

婚活疲れから依然復活できないシノブさん(37歳)もそのひとり。お見合いパーティーや合コンの場で気の合う男性がいたものの、なかなか次のステップへ繋がらなく自信喪失してしまったという。

「無理に自分を奮い立たせて婚活していたのがいけなかったのかもしれませんが、よい出会いがありませんでした。お見合いパーティーや飲み会に参加するたび自己嫌悪に陥り、婚活にも向き不向きがあるという結論を自分で下し、婚活をやめました。今はリハビリ期間中、一度リセットしたい」

ミカさんやシノブさんのように、婚活したことによってブラックホールに入り込んでしまった独女たちも少なくない。また、お金も時間もかけたぶん、腑に落ちない独女もいるだろうし、「結婚しろ」と、うるさい親に煽られ嫌々婚活をさせられている独女たちもいる。

改めて「婚活って何なのだろう?」と思う。躍起になって婚活をし、結婚したとしよう。確かに結婚という目的は果たせた。しかし、結婚できたという自己満足と世間体だけでは、結婚生活はうまくいかない。本来の結婚の目的を勘違いしないように運命的な出会いが訪れることを祈る。(オフィスエムツー/堂ナツコ)

参考文献:『「婚活」時代』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)



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この記事の執筆者

堂ナツコ

堂ナツコ

フリーペーパー編集、制作会社勤務を経てライターに。得意分野は大人女子のお話、フランスのお話、サブカルチャー、占い、その他ジャンル問わず取材記事を執筆。
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