人類にとって、ささやかだけれど最も重要なこと。それは「食べること」だ。一日のうち、三回やってくる食事の時間。しかし、そのうちの一回が、自分の意思とは関係なく、取れないとしたら……。なんというストレス!

しかし、仕事をしていると、自分の思いとは裏腹に、ランチが食べられないこともあるもの。

会社員のシズカさん(仮名・34歳)も、猛烈に忙しい時やアポが立て続けに入ってしまった時など、どうしてもランチを食べ損ねることがあるという。
「特に、男性の先輩や上司が同行する外回りや出張などでは、予定が詰まっていると、当然のようにランチ抜きになる場合がけっこうあるんですよね」

ただし、一緒にいるのが女性の先輩や上司が仕切る仕事では、どんなに忙しくても、20分あればイートインスペースのあるパン屋やカフェなどに入り、小腹を満たすという。
「女性に比べて、男性はランチを抜くことに抵抗がないのでしょうか。私は、一度にたくさん食べられないタイプなので一食抜くとつらいんですよね」。

男性たちは、なぜランチを抜いても平気なのだろうか。その理由を、カズキさん(仮名・39歳)はこう説明する。
「仕事が一区切りつかないと、休む気になれませんね。ランチを食べなくていいわけではないのですが、区切りのいいところまでやってからでいいや、と思っちゃうんです。女性に比べて、男性はあまり食事に執着やこだわりがないからでしょうか」。

「ランチを抜いても平気なのは、肉体的に違うから」と説明するのは、ジュンイチさん(仮名・33歳)だ。
「集中して仕事をしている時に、いい流れを食事休憩で中断したくないんです。多少、腹が減っている状態の方が、集中できたりしますしね。それに、男性は体力やスタミナがある分、一食くらい抜いても、集中して仕事ができてしまうんですよ。女性が『何か食べないと集中力が続かない』と言うのは、男性よりスタミナがないからじゃないかな、と思いますね」

一方、「メンタル的な違い」を挙げたのが、ケンジさん(仮名・35歳)だ。
「先日も前のアポが長引き、次のアポまでギリギリになってしまったので、当然のごとくランチを飛ばしました。次のアポに間にあうかわからない状態では、食べる気になりませんからね。なんだかんだ言って、男性は女性に比べて小心者なんだと思います(笑)。時間ギリギリでも、なんとかしてランチを食べようとする女性は、度胸があるなあと思います。そういうちょっとした積み重ねが、平均寿命の差として現れてくるのかもしれませんね(笑)」。

ランチに限らず、夕飯でも同じ傾向にある。女性の場合、残業中にちょっとお菓子をつまんで小腹を満たすが、男性は「途中で中途半端に食べるより、さっさと終わらせてゆっくり食べよう」と考える。その結果、空腹のまま深夜を迎えても、だ。

簡単に変えられそうもない、男女の食事に対するプライオリティの違い。ランチを抜いても平気な男性と一緒に仕事をする場合は、小腹を満たすアイテムを用意するなど、自衛策が必要かもしれない。(栗頭渋子)


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この記事の執筆者

栗頭渋子

栗頭渋子

女性たちの「気になること」や疑問を追求するコラムライター。