家事と仕事の両立や子育で大変な既婚者たちを見ていると、仕事は大変でも自分のために使える時間がたっぷりある今の生活の方が幸せ。一人でも平気と思っているあなた、この先もずっと平気でいられるだろうか?

見た目年齢40代の美魔女、栄子さん(62歳・自営)は趣味は多いし、女友だちも多い。週一での女子会も主催しているが、最近男性のパートナーが欲しくなったという。

「昨年、女子会メンバーの50代の友人が、お見合いで結婚をしたんです。相手は60代の男性で、奥さんと死別して再婚。成人した子どちもいるけど、結婚して別居しているから気楽でしょ。彼女は結婚後も仕事を続けているけど、週末は夫婦で小旅行に行ってるんです」

女友だちとの旅行も楽しいが、男性との旅行は別の楽しさがある。既婚男性との旅行は不倫になるし、一緒に旅行ができる独身男性がほしいという栄子さん。周りの友人・知人に「誰かいい人を紹介して」と頼んでいるが、対象となる男性との出会いは今のところないそうだ。

最近はシニア世代の婚活が話題になっているが、栄子さんのような独身者は意外に多い。株式会社オーネットが2013年4月に実施した「独身シニアの暮らしと出会いに関する意識調査」によると、「未婚」で独身という人が男性71.1%。女性63.6%。過半数を優に超えている。(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に住む50~69歳の一般独身男性1113名と45~69歳の一般独身女性999人、計2112 名を対象)

今後、この割合は増えると予測されているが、今回の調査で独身男女全体の約75%がパートナーが欲しくなった瞬間があるという。

パートナーがほしくなる瞬間とはどんな時か?

男性
1.「病気・入院をした時」 37.4%
2.「1人で食事をする時」 32.7%
3.「休日に1人で外出をする時」28.9%

女性
1.「病気・入院をした時」30.9%                    
2.「力仕事、電球の交換などを自分でする時」21.6%       
3.「休日に1人で外出をする時」19.5%

男性の方が生活の中でパートナーが欲しいと感じる割合が高く、女性はいざというときに頼れる存在を求めているようだ。

シニア世代になれば健康面で不安を感じるのは既婚者も同じだが、「夫とは家庭内別居だといっていた友人が、風呂場でめまいがして倒れているのを、帰宅したご主人が発見して看病してくれたそうです。夫は頼りになるとそれからはのろけばかり聞かされています」という博美さん(52歳・会社員)。

定年後は悠々自適の生活を過ごすつもりで貯金はあるが、自宅で倒れていても誰も自分を発見してくれない。いざというときに頼れるパートナーは欲しい。

「趣味が一緒で収入は自分より上でと理想はいろいろありますが、健康なことが一番の条件です」とのこと。

平均寿命が男性79.59歳、女性86.35 歳という現代、女性も仕事をリタイヤしてからの人生は長い。おひとりさまで過ごす老後の生活設計をしっかり立てるのもいいが、心は設計図通りにはいかない。「1人は寂しい」と感じる瞬間はくるようだ。

既婚者たちの今が家事と仕事の両立や子育で大変でも、その苦労は幸せな今後への布石となっているのかもしれない。 (オフィスエムツー/佐枝せつこ)

参考引用 株式会社オーネット「独身シニアの暮らしと出会いに関する意識調査」(pdf)


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この記事の執筆者

佐枝せつこ

佐枝せつこ

テレビ局勤務を経て小説を書き始める。著書に第24回横溝正史ミステリー大賞最終候補作「ベッド・イズ・バッド」「家内安全」「光冠」ほか。2007年より「独女通信」の執筆陣に参加。「婦人公論」に母親たちの極寒婚活模様が掲載。婚活、介護、婚外、恋愛など女性の様々な生き方をテーマに執筆活動を展開中。
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