2012年の内閣府調査によると、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という答えに対して半数を超える51.6%の人が「賛成」回答しているという。ここ10年、ずっとこの数値は減少傾向にあったにもかかわらず、一昨年と比べるとの10%増加。それほど最近は「専業主婦」という結婚後のスタイルが見直され、そうなりたいと願う人が増えているのだ。

しかし実際専業主婦というのはどんな生活を送っているのだろうか。イメージとしては3食昼寝付。共働きよりも優雅で楽な生活と思う人が多いのではないだろうか?

「とんでもない! 子育てをしている専業主婦も大変なんですよ。うらやましいと言う人は一度試しにやってみればいいと思います。そうすればどれだけ楽じゃないか分かると思うから」そう強く主張するのは専業主婦歴5年のハルカさん(33歳)。ハルカさんは子供を出産するタイミングで仕事をやめ、現在は2児の母だ。

「子供が幼稚園に行くまでは、1日中ずっと子供と一緒。専業主婦だから家事も育児も手を抜けない。『専業主婦のくせに』と思われるのは嫌だから、手を抜くこともできない。家事も育児も手を抜こうと思えば抜けるけれど、抜かなければキリがないくらいやることがいっぱいある。実際、ママ友で共働きから専業主婦になった子が何人もいますけど、例外なく全員が『共働きのほうが楽だった』と言っています」

共働きと専業とどちらが楽か?実際それは人それぞれの事情も違うし、簡単に結論を出すことはできないだろう。しかし共働きから専業主婦になり「働いているほうが楽」と思う人がいることは事実のようだ。一体なぜその人は楽と感じるのか?

「一番は保育園の存在です。仕事をやめて保育園から幼稚園になったとき、いかに保育園に入れていると育児が楽だったか思い知らされました」

そう語るのは、共働きから専業主婦になったヨウコさん(35歳)だ。2児の母であるヨウコさんは1人目を保育園、2人目を専業主婦として自分で育てたが「1日中ずっと子供と向き合うことがこんなにつらくて大変だとは思わなかった」という。

さらに「専業主婦で一番つらいのは社会と孤立すること」というのは専業主婦歴7年のクミコさん(38歳)。

「うちは夫の帰宅が遅いので、普段コミュニケーションがとれる存在はママ友だけ。ママ友付き合いは確かに面倒ですが、子供と2人きりで一日中いることを考えると、やはりいないとダメな存在です。あとはネットですね。ママ友だけじゃ嫌だから、SNSでいろいろな人とつながりたくて、つい依存してしまうんです」

そんなクミコさんは時々共働きをしている友人に「クミコってFacebookとレスがすごくマメだよね」と言われるそうだが「つねに社会と接点があるあなたにその気持ちがわかってたまるか!」とイライラするそうだ。

そんな専業主婦たちの悲痛な声。そんな彼女たちは例外なく言われて傷つくのはこの一言だという。
「専業主婦なんだから暇でしょ?」

そんなに大変だったら共働きという道を選択すればいいのに、と思う人もいるかもしれない。しかし「夫が反対している」「子供が小さいうちは一緒にいてあげたい」など、さまざまな事情や考え方があり、彼女たちは専業主婦という道を選択し、日々生活しているのだ。

もし将来結婚して「優雅にのんびりしたいから専業主婦になりたい」と思う独女がいるとしたら、一度実際に専業主婦をしている人たちの声に耳を傾けてみたほうがいいかもしれない(橋口まどか)


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この記事の執筆者

橋口まどか

橋口まどか

体を張った体験取材が得意。ここ2年で6キロ太り、ますます女子力に磨きがかからない。取材でモテる女性の秘訣を探ることはや5年。知り合う男性にもつい取材モードで話を聞き、気がつけば自分の恋愛のタイミングをすっかり失っている。近年はサッカー観戦にハマるが、活躍する選手のほとんどが年下なことにショックをうける。