独身大物芸人と呼ばれていたロンドンブーツ1号・2号の田村淳さん(以下敬称略)が結婚したことはご存知の通り。

9月17日に放送された「ロンドンハーツ生放送3時間SP」では、妻・香那さんが、かいがいしく淳に尽くす姿が映し出され、スタジオはお祝いムード一色に包まれた。

だが、結婚報道から時間が経つにつれ、かの新婚夫婦に対する批判がネットを中心に漏れ伝わってくる。

怒りの声をあげているのは主に主婦たちだ。J-CASTニュースでは「香那さんの手作り品は、一から作ったものではなく、簡易キットを使用したのでは?」と追及する、2ちゃんねるの「既婚女性板」の声を取り上げている。

料理やガラス細工についても調べ上げていて、サイバー捜査官もびっくりの捜索ぶり。すでに幸福な家庭を築いている主婦たちが、なぜここまで憤るのか? 現役主婦らに聞いてみた。

明子さん(36歳)は「女に厳しく、結婚相手に事細かな条件を求めていたロンブー淳のキャラクターが災いしている」という。「主婦として毎日毎日家族の世話をしていたら、淳の求める条件をクリアできるわけがありません(※注)。それを結婚前の女に『私はできます、やっています』と見せられたら腹だって立ちますよ。香那さん、その生活を365日×何十年とやってごらんなさい」

自身も新婚のヤヨイさん(33歳)は「どこまでも男性にとって都合のいい妻のように思えました。番組では新居を訪れた出川哲郎のために、たくさん料理を作ったのに野菜が生煮えだとかで淳に文句言われていましたよね。時間かけて作ったんだから黙って食えって。で、香那さんも謝るなっつーの!」

結婚報告を兼ねた生放送で見せたのは、淳側からの、男目線での幸せな新婚生活。主婦たちは男の後ろを三歩下がって歩く香那さんの姿にもどかしさを感じ、くすぶっていた結婚生活や夫への不満を噴出させたのだろう。

淳のなかに、赤ん坊が泣いてもTVゲームに夢中で見向もせず、「子どもが泣いているけど?」と妻を呼びつける愚夫の姿を見てしまったのだ。前出の明子さんは続ける。

「淳の結婚によって、夫たちが『実際に完ぺきに主婦をやっている人がいるんだから、女はもっと頑張れ!』と言うようになるのではないかと危惧しています。賞賛されていた香那さんの家事の能力も、一部を切り取ったもの。実際はもっと手抜きしているかもしれないのに、余計なオンエアしやがって……というのが本音ですね」

自己犠牲の精神にあふれ、ひたすら献身的な香那さんは、伝統的な妻・母親像そのものだった。「芸能人の妻」という特殊な立場にあるとはいえ、ジェンダー意識に敏感な一部の主婦を刺激してしまった感は否めない。出川哲郎をもてなす際、例えば淳が一緒にキッチンに立ち、「香那、お前は座っていなよ」と、妻を労わる様子を見せていたら、ここまでバッシングされなかったように思う。香那さんはいいとばっちりをくった。

「淳のようなチャラ男キャラクターの男性が、幸せな結婚をしたことに納得がいかなかったのでは?」とは、和美さん(37歳)。

「浮名を流してきた淳に対し、『結婚というものがわかっていない!』という上から目線の思い込みが主婦らにはあったはず。チャラ男には“結局、気がついてみると一人ぼっち”という寂しい人生を歩んで欲しかったのに、あっけなく、理想的な結婚を果たしてしまった。話が違う! ということで、結婚した当人たちにとっては筋違いな怒りを向けられてしまったのかもしれませんね」

淳にもてあそばれたわけでもないのに、チャラ男は女の敵!ガッテム!てな勢いである。その点で「雨上がり決死隊の宮迫博之は賢い」とも。

「宮迫の奥さんは美人で良妻らしいです。だけど、宮迫が鬼嫁、鬼嫁とネタにしているおかげで世間の嫉妬をうまくかわしているとか。淳もたとえ夫婦仲がうまくいっていなくても、尻に敷かれているように振る舞った方が無難だと思います」

宮迫の鬼嫁ネタが真実ならば、宮迫は推定億単位で稼いでくるし妻に従うし、できすぎた夫である。しかし主婦らからの宮迫夫婦に対する批判は、ほぼ皆無。男ばかりが自分に都合のいい結婚相手を求めているのではなく、女もしかりなのだ。

自分のわがままを全面的に受け入れてくれ、全身全霊で叶えてくれる相手を誰もが求めている。けれど自分が結婚相手にとことん尽くすことは無理、到底できない。だからこそ、男は男の、女は女の尽くす姿を見ると「辛抱」「忍耐」「下僕」といったマイナスイメージを抱きがちだ。アンタそれでいいわけ? ナメられているんじゃないよと言いたくなる。

45歳下の妻の行動を大らかに受け止めている加藤茶も、さんざん男性たちから揶揄されている。他人がどう感じようと、夫婦には夫婦にしかわからない価値観があるのだ。その幸せに、素直におめでとうと言いたい。(来布十和)

(※)淳はテレビや雑誌で、付き合う女性に対して100以上の条件を求めていることを公言していた


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この記事の執筆者

来布十和

来布十和

出版社、編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーランスライターに。中学生向けから主婦系まで女性誌を中心に幅広く執筆活動を行っている。得意分野は美容、料理、30代女性の恋愛&結婚ネタ。