視聴率だけでは分からない、私のベストTVドラマ2013半沢直樹、あまちゃん……この二大ドラマの驚異的な視聴率を背景に「今年はドラマの当たり年」だと言われる。しかし、自称ドラマフリークからすると、これ以外にも秀作は多数あったよう。

“録画率”の反映されない現在の視聴率。数字では分かりえない、2013年のベストTVドラマをそれぞれ挙げてもらった。

■フジテレビ『最高の離婚』 平均視聴率11.8%
30代夫婦の離婚をきっかけに、それぞれの結婚観や家族について見つめなおすラブコメディ。

(キリコさん・33歳・メーカー)
瑛太、尾野真千子をはじめとする俳優陣の演技力、それに加え、特にその年代にはリアルなセリフ回し……。まさに“最高のドラマ”でした!ゲラゲラと笑いながら観ることのほうが多かったけど、その分シリアスなシーンは「あ、私も前にこういうことあったなあ」と胸にグッときちゃいました。特に、元カレ、元カノ同士である光生(瑛太)とあかり(真木よう子)がなんとなく居酒屋で深夜までいい感じで飲んでしまったという、ゆるーく甘ったるく流れるあの時間……人それぞれ、“身に覚えのある”シーンやセリフが見つけられ、なんとなくキューンとなれるところがこのドラマの最大の魅力だったかも。

■NHK『ガラスの家』 平均視聴率8.1%
同じ飛行機事故で両親、妻をそれぞれ亡くした男女が偶然出会った末、結婚。年の離れた夫にはすでに成人した二人の息子がいた。父と息子を巻き込んだ新妻のドロドロ三角関係、その行く末は?

(ヨウコさん・35歳・自営業)
『セカンドバージン』、『はつ恋』……この枠のNHKドラマはいつもヤバい! 今回もガッツリハマりました。「何で高級官僚なのに、お手伝いさんを雇わないで男手一人で子供育ててんだよ」とか「黎(井川遥)の洗濯物や胸元に興奮したり、夫婦の夜の生活を想像したり…長男・仁志(斎藤工)は男子中学生か!?」と突っ込みどころは多々ありましたが、でも、こういうドラマはいかに「ハマってしまうか」が楽しめるポイント。加えて独特のカメラワーク、クラシカルな音楽も雰囲気を盛り上げてよかった。翌日にSNSや職場であーだこーだと話題にでき、一話で何度も味わえるという点でもポイント高かったです。

■日本テレビ『泣くな! はらちゃん』 平均視聴率10.2%
主人公・越前さん(麻生久美子)が職場の鬱憤晴らしに描く漫画のキャラクターがノートから飛び出した?! そのキャラクターの一人・はらちゃん(長瀬智也)と越前さんの純愛ラブストーリー。

(サユリさん・33歳・イベント会社)
私、『白線流し』以来の長瀬くんファンでそれ以来、内容というより役者で追いかけて観ているのですが、ハズレがあまりない気がします。この『泣くな!はらちゃん』も日曜の夜にほっこりできて、でも生死や善悪など深い部分も考えさせられて。素晴らしいドラマでした。聞くと、脚本家の岡田惠和さんが長瀬くんをモデルに物語を作り上げていったとか。やはり長瀬くん自体の演技・魅力に惹かれるのは作り手も観る側も一緒、だからクオリティも高くなるのかな。ただ、3億円事件をテーマにしたTBS『クロコーチ』もそうなのですが、見ごたえはあるのに、視聴率があんまりよくない……。ファンとしては哀しいですが、まぁ一般ウケしない内容なのかな、と思います。

■日本テレビ『Woman』 平均視聴率13.6%
小春(満島ひかり)は夫を事故で亡くし一人で二人の子供を育てるシングルマザー。生活保護申請をきっかけに、かつて自分を捨てた実母の紗千と再会、その後難病の発覚、夫の死の真相、と辛い出来事が次々に降りかかるが……。

(マホさん・33歳・メーカー)
毎回、涙なしには観れませんでした。とにかく満島ひかりの演技が素晴らしすぎて、小春に降りかかる猛烈に辛い出来事の一つ一つがリアルに思えてきて。親子関係だけでなく、結婚するということ、子供を持つということなど自分がまだ経験していない人生のステージについても深く考えさせられるドラマでした。結婚ってゴールじゃなくて、スタートなんだなあとつくづく。ちなみに脚本家は『最高の離婚』と同じ、坂元祐二さん。セリフの一つ一つの言葉がじーんと染みました。

■フジテレビ『家族ゲーム』 平均視聴率13.0%
立派な一戸建てに住み、一見理想の一家に見える沼田家。しかし、次男の茂之は、高校進学も危ういほど成績は振るわず、しかも引きこもりで家族にとっては悩みの種。そんなある日、「東大合格率100%」のキャッピコピーを掲げる吉本荒野(櫻井翔)を家庭教師につけることになったのだが……。

(ミユキさん・29歳・人材)
最初は櫻井くん目当てで見始めましたが、その狂気的な役柄に最初はドン引き。けれども、回を重ねる毎に「これはただの狂気ではなく、人間誰もが持っている闇の部分を少し大げさに、ずらして描いているからこそ、気色悪く感じるんだ」とその深さに気づいていき……。板尾創路や鈴木保奈美など脇を固める俳優もよかったです。

■その他
『リーガルハイ(CX)』(前回同様、安心して楽しめた)、『孤独のグルメ・シーズン2(TX)』(家飲みしながら観るのに最高!)、『永沢君(CX)』(劇団ひとりのあのビジュアルが秀逸すぎて忘れられない)、『まほろ駅前番外地(TX)』(あのゆるい感じがたまらなくよかった)『ビブリア古書堂の事件手帖(CX)』(意外と剛力の演技がよかった)、スペシャルドラマでは『抱きしめたいforever(CX)』(内容はさておき、浅野ゆう子の変わらぬスタイルに惚れ惚れ)

俳優で選ぶ人、脚本家に注目する人……いろいろでしたが、やっぱりどれも重要ポイントかも。
さて、アナタのベストドラマ2013は何でしたか? もしかして、自分自身のメイクドラマ??
(オフィスエムツー/島野悦)
※平均視聴率はWikipediaより引用

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この記事の執筆者

島野悦

島野悦

PR会社、企業広報、出版社を経て、ライターに。過去にオランダ・アムステルダム近郊、現在は中国・上海に在住。あらゆる業界の狭間を行き来し、泥まみれになった経験と苦し紛れの海外生活で培った洞察力を武器に、独自の独女論を展開していきます。