東京を離れて地元に住む。Uターンは独女にとって、天国なのか地獄なのか?プロブロガーのイケダハヤトさんが高知県へ移住したが、東京でバリバリ働いていた独女がUターンすることも少なくない今。彼女たちにとって地元は天国なのだろうか。

外資系企業に務めていたミズキさん(37歳)は東京で約10年働いたが、生まれ育った長野県に3年前に戻ってきた。きっかけは一人で暮らす母親を案じての事だった。そのタイミングで務めていた会社の経営統合などがきまり、暗雲が立ち込め始めたことが後押しとなって、Uターンを決意したそうだ。ミズキさんは「別に東京じゃなくても、好きな生き方はできる」と特に何の心配もせずに地元に戻った。しかし、3ヶ月位して気がついたのは「地方と東京に住む人の考え方が全く違う」こと。


「最初は地元が新鮮で楽しかったんですよ。でも気づくと週末はいつも一人。誰も地元に価値観を共有できる人がいないんだと、孤独を味わいました。その時は本当に帰ってきたことを後悔し、塞ぎこんでいました」

ナナコさん(35歳)は4年前に愛知県にUターン。帰省のたびに地元の友人と遊んでいたので、孤独を感じることはないと思っていたそう。「みんな既婚者なんです。なかなか時間が合わず次第に疎遠になってしまいました。これから友人を作り直すと言っても、会社の同僚は全員結婚しているし、どこに独身の同世代の女性が居るのか教えて欲しいですね」

ミズキさんもナナコさんも、地元に友だちができないことでUターンを後悔していたが、彼女らに追い打ちをかけたのが「東京で同期が出世してポジションが上がった」という情報を聞いた時だ。正直、ふたりともある程度のキャリアダウンを覚悟して地元に戻ったそうだが、東京を離れただけなのに仕事もプライベートも置き去りにされるような感覚で、友だちの出世を受け入れがたかったそう。

これだけ聞くとUターンしてもいいことがなさそうに見える。

しかし、新たな人生のきっかけとして地元ライフを謳歌している人もいる。大分県で自然食の講師をしているカナさん(39歳)は、東京で海外クリエイターのマネージメントをしていたが3年前にUターン。一度もそれを後悔したことがないという。

「地元なのに自分の知らない世界がたくさんあって楽しいんですよ。畑で淡々と野菜をつくるおばあちゃんや、近所のおじいちゃんや子どもともよく話しますが飽きないです。もちろん前職への未練も全くありません。今はやりたい仕事をやれていますから、Uターンして良かったです」

カナさんは地元も、そこで暮らす選択をした自分もきちんと受け入れているようだ。もうここは東京じゃない。しかも地元に住むことを決めたのは自分だ。本当の意味で地元に歩み寄ろうとした時から、Uターンが楽しくなるのかもしれない。(北村 美桂)

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北村美桂

北村美桂

企業のWEBコンテンツアドバイザーや講師・ライターのほか、戦国時代と柴田勝家が好きすぎて「カツイエ」という戦国メディアを立ち上げ運営中。初心者向け戦国イベント「名古屋歴史ナイト」も主催。