SNS、男のギラギラオレ様写真はアリなのか?SNSはその性格上、見せたい自分を見せるツールとなっている。とりわけ、プロフィール写真は、本人すら気づかない自意識を映し出しす“心の鏡”。キラキラに加工した自撮り写真を載せている女性と、芋焼酎のボトル写真を使っている女性とでは、飲んでいる酒もつるむ仲間も、歩んでいる道も違う。ホッケをつついている芋焼酎女子の女子会は、ほとんどSNSには流れてこないのだ。

男性のプロフィール写真も同様。そこで目についてしまうのが、「キラキラ自撮り写真」ならぬ「ギラギラオレ様写真」だ。一般人で、フツーのおっさんなのにアイドルばりの目線を飛ばしてたり、物言いたげに顔を傾けていたり。顔面偏差値とポーズとのミスマッチ感が、見ている側のおしりをムズムズさせる。プロフィール写真を更新しても、再びキメ顔を選んでいるあたりに、確信犯的な匂いがプンプン。アレさー、誰か注意しなくていいわけ?


■男性の「自分大好きアピール」に際限がない理由

「私のSNSにも3人くらい、目線バリバリの写真を載せている男性がいますが、いずれも自分が大好きという性格の持ち主。書き込みも自分アピールが多いので、読んでる方が恥ずかしくなります」とは、エディトリアルデザイナーの美和子さん(39歳)。

なかには鍛え上げた肉体を誇示せんとばかりに、ボディラインがはっきりわかるピタピタファッションを投稿するアラフォーの男性もいるという。

「女性は“自分大好きアピール”をすると、同性に反感買うかもしれないと気を遣いますが、男性は周囲の目線をあまり意識していない気がします。実際、多くの男性はそれほどSNSをチェックしていませんし。だから、男の俺様写真は際限なくギラギラしていくのかも」

で、まれに人の好いギャラリーもいて、中途半端な筋肉写真に「かっこいいですね!」などのコメントを残していく。燃料投下された自己愛は暴走特急と化し、もはやスティーブン・セガールでも止められない事態に……。


■男のギラギラ写真は「俺若いだろ?」アピール

自分自身は、ほとんどSNSに投稿することはないという会社員の宏一さん(35歳)は、同性の「俺様写真」を冷静に分析する。

「本音の部分は、キラキラ自撮り写真をアップしている女性とさほど変わらないように思いますね。若い独身男性であればモテたいアピール、アラフォー既婚者ならば『俺若いだろ』+『若いですね』コメントくれくれアピールでしょう。また有名人との2ショット写真、高級レストランでの食事中の写真を使う男性がたまにいますが、そのココロは、“大物と仕事している俺ってスゴイ、稼ぎのある俺って勝ち組”。30〜40代になると、若いころよりも地位や名誉をさらしたがる人も出てきます」

「すごいでしょ?」と言われると「すごくない」って言う。「若いでしょ?」と言われると「ジジイじゃん」と言う。自意識だだ漏れのプロフィール写真は、ときに見る者の反発心を生みかねない。


■ビジネスとのつながりで自己プロデュース

一方、Webディレクターの尚美さん(40歳)は「IT業界にいる男性のSNSは、ビジネスとつながっている場合が多く、ギラギラ俺様写真すべてが自己満足とは言い切れない」と話す。

「FacebookやTwitterに多いのですが、SNSでメディア論を発信しているような男性は、プロフィール写真にキメ顔を突っ込んできます。というのも、きちんとした写真を使わないと、発言に説得力が出ないから。だから、プライベートでの利用者が多いmixiでは、ギラギラ写真を使う人ってほとんどいませんよね」

たとえば「ソーシャライズされたメディア環境における顧客育成とは……」と、お堅い発言をしているのに、発言主の写真がチワワだったら聞く耳は持たれない。

ビジネスとプライベートと自己顕示欲がごった煮になっている男のプロフィール写真。もはや全方位から好感度を得るのは至難の業であり、ならばいっそのこと、キメ顔よりも、3番目くらいに写りがいい、ほどほどの画像のほうがあれこれ勘ぐられなくてよさそう。リア充地獄のSNSでは、ややブサぐらいがちょうどいい。(来布十和)

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この記事の執筆者


来布十和

来布十和

出版社、漫画雑誌編集部バイト、編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーランスライターに。アイドル誌、育児誌、主婦雑誌から不動産パンフレット、パワースポット紹介まで手当たり次第の執筆活動を行っている。食べていくため仕事は選ばない主義。