こじらせ女子がこじらせ女子を嫌いな理由2014年流行語・新語大賞にノミネートされ、独女通信でも何度か取り上げた「こじらせ女子」。読者のみなさんのほとんどはご存知かと思うが、ちなみにこじらせ女子の定義は『自らの女子力に自信がもてず、自意識をこじらせてしまう女性』のことである。

そんな「こじらせ女子」をテーマにしたドラマ「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)が放送されるなど、共感する女子も多いように見受けられるが、「人前でこじらせ女子だと言う人は、真のこじらせ女子ではない!」とMさん(32才)は吠える。


「ほとんど自宅と職場の往復。たまに誘われる飲み会もできるだけかわし、自宅ではさっさと化粧を落とし人には見せられない年季の入った部屋着でアニメ、マンガ、ゲーム、ネット三昧で妄想恋愛にふける日々…。

友人に邪魔された大学時代の失恋をきっかけに『誰も信じられない、恋をするのが怖くなった』という理由で、ほとんど恋愛&結婚を諦めています。(小さな声で)いわゆるこじらせ女子です…。でも私は自分を“こじらせ女子なんですぅ〜!”と大声でひけらかしているしている人が嫌いです」という。

少なくとも筆者の回りにいる「こじらせ女子」はまさにMさんが嫌うタイプで、同志を見つけようものなら一緒に毒を吐き合い、傷を舐め合っているものだ。自虐ネタで泣き笑いをしているのだが、なんだかものすごく楽しそうに見える。

「そもそも、つるんでいる感じがなんかイヤでしょう? 真のこじらせ女子とは、その姿を秘めているものなのです。こっそり押し入れで、もやしを栽培するような暗さがあるんですよ。それなのに公で自虐ネタにして楽しむなんて趣味の悪いこと。単純に酒の肴に“こじらせ女子”というワードが欲しいだけなんですよ。そして 『そんなことないよ〜』と言ってくれる男性を待っているんですよね。なんて計算高くて浅ましいんでしょうね」

文面からも、Mさんがかなり怒っていることがわかる。

「騒がしくて生きにくい職場の煩わしさに耐えて、自宅に帰り好きなモノに囲まれて静かな生活を送るのが私の楽しみ。私がこじらせ女子だ、とふんぞり返るつもりはないけれど、ブームに乗ってはしゃぎすぎている女性たちは定義に反する、そう言いたいだけです」

「私もこじらせ女子の素質は充分あると思うけど、それをネタに騒ぐのは好きじゃない」というのは、ライターのNさん(36才)。

「こじらせ女子の生態は自分に重なる部分も多いし、“なんとなくダサイ”とか“容姿に自信がない”など同調できるものはあります。でも、やっぱりそれは自分の恥部じゃないですか。ネタとしてちらっとしゃべる分にはいいんですが、それをめいっぱいひけらかすことは自分の傷に塩を塗るようで」

Nさんは盛り上がってきた「こじらせ女子」同士のある姿にも嫌悪感を覚える。

「さっきも言ったように、恥部をひけらかしすぎることが元々イヤなんですけど、私の知人のこじらせ女子たちは、盛り上がってくると“私の恥部のほうがすごい”とばかりに自慢げに語るんですよね。そのとき結構ドヤ顔なんですよ。いやいや、それドヤ顔で語ることじゃないですって」

流行語大賞にノミネートされるくらいなのだから、気軽に使っている人が多いのだとは思う。ノリとしては少し前の「おひとり様」や「負け犬」なんて言葉が思いうかぶ。しかしMさん、Nさんのようにシャレのつもりがノレないという人もいるので、決して同調を求めすぎないように注意しよう。(パンチ広沢)

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パンチ広沢

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今ごろになって東京スカイツリーに行ってみようと思います。登りながら独女らしい切り口が見つかったら記事にします。独女らしい楽しみ方、募集中!