酒蔵から学ぶ 自分の「ココが嫌い!」も魅力のうち?人は誰しも、自分の嫌いなところやダメな部分を、ひとつやふたつ持っているもの。貴女はそういった部分をどのようにとらえているだろうか? フタをしてしまいたい、はたまた完全に消し去ってしまいたい…。特に30歳を超えた独女の方々だと、「それが結婚できない理由かも?」と考えてしまったこともあるのではないだろうか。今回は、そんな自分の嫌いな部分に、違った視点を提供してみたい。

先日筆者は日本酒の蔵元、寺田本家(千葉県香取郡神崎町)の蔵見学に参加してきた。筆者が寺田本家のことを知ったのは、昨年の2~6月、東京ミッドタウンで開催されていた「米展」においてだった。寺田本家の蔵人の、微生物への暖かい愛情がじんわりと伝わってきてずっと気になっていたのだが、とあるツアーに参加することでようやくお邪魔することができた。


見学させて頂く中で最もびっくりしたのは、麹を仕込む麹室に入れてもらえたことだ。この日ご案内してくださった当主の寺田優さんは、こう仰った。

「他の酒蔵さんだと、こういった場所に一般の方を入れることはないと思いますが、うちは大丈夫なんです。皆さんが運んできてくださる様々な菌と、この麹室の中にいる菌とが混ざり合うことで、菌が強くなって生命力のあるお酒を造ってくれると考えています。

酒蔵で一番恐れられている菌に“火落菌”と呼ばれる菌があります。蔵の中でこの菌が繁殖すると、その年は酒が造れなくなり、2年続けて発生すると、その蔵元は廃業すると言われています。

でも、うちのお酒には火落菌が入っています。乳酸菌の一種ですし、これが入ることで、味わいのあるお酒になると感じています。腸内環境にも、善玉菌が2割、悪玉菌が1割、残りはどちらでもない日和見(ひよりみ)菌が7割存在していると、バランスがいいとされています。悪さをすると考えられている菌も必要なんです。悪いものを排除しようとするよりも、受け入れてつき合っていくほうが、調和が取れていると思います」

このお話に菌という微細な存在が、人間に生きる知恵を教えてくれている気がした。筆者は占星術という副業を営んでいる関係上、人の心に触れることが多い。ご本人が自分の「ココが嫌い」とか「ココがダメ」と思っているところにほど、可能性が眠っていると感じる。掘り下げていくと、自分の価値観や願望が浮かび上がってくるのだ。

「嫌い」や「ダメ」を真正面から受け入れたときの人の顔は、とてもスッキリし、キラキラし出すことが多い。それは、菌とお酒の関係にとても似ていると思った。一見悪さをすると考えられている火落菌が、生命力があって味わい深い寺田本家のお酒を造り出してくれるように、自分の嫌な部分も認識し受容することで、人生が輝き出すのではないだろうか。

貴女の中の「嫌い」や「ダメ」は、どんな部分だろうか。それは視点を変えれば、深い魅力になるかもしれない。寺田本家のお酒をしっとりと一杯やりながら、考える時間を持ってみてはいかがだろうか。(伊藤雅子)

<関連リンク>
・寺田本家Facebookページ
https://www.facebook.com/teradahonke

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この記事の執筆者


伊藤雅子

伊藤雅子

様々な成長ステージの企業において、財務、人事、法務などのバックオフィス業務全般に携わってきた独女。社会人10年目にして西洋占星術に出会い、プライベートにおいて占星術家として活動。NLP(神経言語プログラミング)も勉強中。