おひとりさま移住を計画する女たち都会の生活に疲れ果て郊外に移住する独女が増えているという。実際に移住を考えているマミさん(32 才)はこう言う。

「最近、8年付き合ってた彼と別れたんですよ。惰性で付き合っていたのでそろそろ終わりかなとは思っていたんですが、いざ別れてみたらけっこうダメージが大きかったんですよね。集中力がなくなってぼんやりしていたら、仕事でも大きなミスをおかしてしまい、会社に居づらくなってしまって。もうこのままどこか知らない場所へ行って人生をリセットしようかなと思うんです」

マミさんは地方都市への移住をあっせんする NPO に問い合わせをしたり、実際に体験ツアーに訪れたりしているうちに、「本気で移住したいと思うようになった」という。


「それぞれの市町村で条件は違いますが、行政の支援でたったの家賃3万円で暮らせたり、農業をしたり地域の特産物を生かすプロジェクトに参加することでお給料をもらいながら格安で生活することもできるみたいです。仕事もあって、住むところも充実しているならとりあえず生きていけるって気がしています」

マミさんは結局、勤め先を退社し、目星をつけていた市町村で田舎暮らし体験をしながら、移住先を検討しているという。

実際に移住に成功した人もいる。丸の内で OL をしていたユキさん(36 才)は、沖縄に移住してきて 4 年だ。

「OL 時代は本当に忙しくて、生きているのがしんどかった。世間では羨ましがられる企業に勤めていたんだけど、今思えば自分には合わない会社だったんだと思う」

ユキさんが入社して 10 年になろうとしたとき、ムリがたたって精神に支障をきたしたそうだ。

「鬱病になってしまって 1 ヶ月休職しました。引きこもり状態になった私を心配して、友人が沖縄に誘ってくれたんです。沖縄は海もキレイだし、食べ物もおいしいし、人も優しくて温かい。すぐ気に入りました。実は野菜が嫌いでほとんど食べられなかったんですけど、島野菜のおいしさに目覚めて、マクロビオティックを勉強しはじめました」

3 ヶ月後には退社して、沖縄に移住することを決意したユキさん。NPO の助成で市民住宅を借り、農家のお手伝いをしながら、空き時間にサーフィンをはじめた。すると心も体もどんどん回復していったそうだ。1 年後には小さいながらも自分の畑を持ち、県内では数少ないマクロビ食堂を開店。

「東京にいるころは、たくさんのアレルギーを持っていたし、いつも肌荒れしていました。性格もどちらかというと内向的で、人の目ばかり気にしていたのですが、沖縄に来てからすべてが変わりましたね。レストランは自分ひとりでやっているから、気分が乗らなければ早く閉めてしまうこともあるし、いい波が来ていれば休んでしまうこともあります。その代わり、ごひいきにしてくださる常連さんにはご自宅まで配達することだってあるんですよ。今は猫と2人暮らしですが、気ままですごく居心地がいいです。東京生まれ、東京育ちだったから田舎で暮らすのは抵抗があったけど、私にはここでの生活が合っていたみたいです」

そういって笑ったユキさん。元気な彼女しかしらない筆者にとっては、過去の姿がまったく浮かばなかった。もし、そのまま東京にいたら、最悪の事態になっていたかもしれない。

自分の運命を大きく変えたいと思ったら、それなりの覚悟も必要だ。金銭や住居(またはその補助)がある単身者の移住には年齢制限があるところもあり、チャレンジするなら若いうちがチャンスだ。市町村によってはお試し体験(1 日〜1 ヶ月)もしているようなので、興味があれば参加してみるのもいいかもしれない。(パンチ広沢)

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パンチ広沢

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今ごろになって東京スカイツリーに行ってみようと思います。登りながら独女らしい切り口が見つかったら記事にします。独女らしい楽しみ方、募集中!