ノーモア「外見差別」! 合コンで、同窓会で、飲み会の席で。かわいい子ばかりがチヤホヤされ、パッとしない女性陣は空気のように扱われる「外見差別」。差別される側に立ったとき、アラサーを過ぎればさすがに雰囲気を読んで、脇役に回る術を身に付けてはいるものの、どうしたって理不尽な思いはつきまとう。「女だって、イケメンだのエリートだのが好きではないか」と言われればそうかもしれないけれど、男性陣ほど露骨な外見差別はしないような……。

たとえばちひろさん(34歳)は、5年前、趣味のマラソン仲間の男性から、あからさまに冷たい対応をされたことをいまだに忘れていない。


「マラソン仲間の男性、新しく仲間入りした美人のAちゃん、私で食事に行ったときのこと。男性がAちゃんを狙っているのはなんとなく気づいていたのですが、3人でテーブルを囲んでいるというのに一切、私には話しかけず、Aちゃんに対して『彼氏いるの? いないの? 好きな人は?』と質問責め。会話の流れで私が発言しても一切、リアクションはなく、『でさ、Aちゃんは実家どこ?』とか猛プッシュ。自分はいないものとして扱われ、その場にいてむなしくなりました」

さらにちひろさんを怒らせたのが、会計。レジでは男性が「ここはおごりでいいから!」と気前よく支払ったというのに、後日、ちひろさんにだけ「やっぱり3000円だけもらっていい!?」と支払いを要求したという。

「Aちゃんは3人のなかで一番年下だから彼女だけおごりにしたというのが、彼の言い分。でもね、Aちゃんは早生まれで私と同級生なんですよ!!」

せめてもの仕返しに、ちひろさんは支払いの件をすべてAちゃんに暴露。だって同級生だしねぇ、ひどいよねぇ……というよりも、ちひろさんが一番年下だったとしても支払いを求められた可能性は高い。ひどいよねぇ。

3対3の合コンで、かわいい女友達を連れて行って失敗したのはユキさん(33歳)だ。

「3人の男性が1人のかわいいコを集中狙いするという結果に…。3対1のインタビューのような合コンでした。しかもそのコがトイレに行くと、男性陣は休憩モードになって男同士で雑談したりスマホをいじりだしたんです」

いい大人になっても、なぜこうした態度をとってしまう男性が一部にいるのか。男の本音を聞いてみた。

Webディレクターのコウさん(36歳)いわく「こうした男性は、外見で女性を差別している意識はないのでは?」。

「単純にかわいい子以外に関心が向かないだけ。それでも普通の男性は、気を遣ってどの女性にも平等に話しかけると思います。ただし、もともと気配りのない性格の男性がお酒を飲むと、本音が出てしまい、かわいい子ばかりを持ち上げることはあるかも」

営業職のリョウタさん(37歳)も「決して、かわいくない女性を憎いと思っているわけではない」と話す。

「たとえるなら、かわいいコが大事な顧客で、どうでもいい女性は下請けの新人営業みたいなもの。要するに、重要人物でないんです。ただ自分にとって、どんな立場の人間であれ、ていねいに接するのがデキる男性ではないでしょうか。外見差別する人間はそれまでの男だと思って、見限って正解ですよ!」

思いのほか慰められたかたちだが、男の性根が見抜けるってのは、差別される側の特権かもしれない、すごくポジティブに考えれば。

外見差別の理由は、その男性にとってまったく興味のない女性だから、ぜんぜんタイプでないから。ごくシンプルな理由で他意はない。ないからこそ、やはり腹が立ちつつも女たちは傷つくのである。(来布十和)

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来布十和

来布十和

出版社、漫画雑誌編集部バイト、編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーランスライターに。アイドル誌、育児誌、主婦雑誌から不動産パンフレット、パワースポット紹介まで手当たり次第の執筆活動を行っている。食べていくため仕事は選ばない主義。