運動をやってこなかった人間がランニングするなら“夜ラン”の理由年齢を経るごとに基礎代謝量(安静時にも消費されている生命の維持に必要なエネルギー)は減少していき、30代以降は太りやすくなる――。30代以上の女性なら100回くらいは耳にしたことのあるこの話。厚生労働省によれば、30~49歳の女性の基礎代謝量は1170kcal/日。15~17歳の女性よりも100kcal以上少なく、ある美容雑誌には、40代で18歳のころと同じ食事量、運動量を続けていると6kgくらい太ってしまうとも書かれていた。もはやアラフォーで太るのは人としての宿命(さだめ)。抗うには運動量を増やすほかない。

道具も場所もいらずにすぐにできる運動といえばランニング。実際、成人で年1回以上ランニングをしている人は986万人いるそう。そうだ! 太る前に(太った後も)走ろう!

「今までほとんど運動をしてこなかった人がランニングを始めるなら、朝よりも夜ランニングがおすすめ」とは、現在、週2~3のペースで走っているかづきさん(38歳)である。かづきさんもダイエット目的でランニングをスタート。夜ランには、紫外線を気にしなくていい、夏場は朝よりも比較的涼しく走れるなどのメリットがあるが、ほかにも初心者に向いている意外な理由があると教えてくれた。


■ 意外なメリット1:手持ちのダサいジャージで走っても人目につきにくい
運動をしてこなかった=めぼしいスポーツウエアがない。形から入るのもいいけれど、おしゃれなランニングウエアをひと揃えすると2万円以上はかかります。夜であれば、たとえ高校時代のジャージを着て走っていてもあまり気にされることはありません。
ランニングウエアを購入するのを躊躇して、ずるずるデビューできないくらいなら、手持ちのダサジャー(ダサいジャージ)で夜ランをとりあえず始めてみるのもいいかも。走れるようになってから新調しては?

■ 意外なメリット2:汗だくでもかっこ悪くても人目につきにくい
ランニングを始めてまもないころは、100~200m走っただけでもぜぇぜぇと息があがります。汗だくになり、メイクもどろどろに。これが朝方だとかっこ悪いけれど、夜は50mも離れれば闇がすべてを隠します。他人の目は気になりません。すっぴんでもたぶん大丈夫。

■ 意外なメリット3:体のラインに自信がなくても人目に(略)
スポーツウエアは自分で思っているよりも体のラインが出ますが、夜ランならあまり目立ちません。

■ 意外なメリット4:マラソンで体力消耗しても、あとは寝るだけで気楽
慣れないうちに、朝に頑張ってランニングをすると、体力を消耗して二度と動きたくなくなることが……。朝のランニングは自律神経が整いやすいといわれていますが、それ以上にランナー初心者の場合は出社意欲が失せてしまいがち。走り慣れないうちは夜の方が、プレッシャーは少ないでしょう。

一方で、夜ランニングの注意点は防犯面である。人通りが多い、街灯である程度の明かりが確保されているなど、あらかじめ安全なコースをチェックしておこう。事故防止のため、夜は反射材を身に付けることが薦められているが、「場所にもよるけれど、本格的にスピードを出さず、ゆっくりのペースで走るなら普段通りのウエアでとくに問題ないでしょう」とのこと。

かつて、週4日のランニングで5kgのダイエットに成功したというフリーデザイナーの由美子さん(35歳)も夜をメインに走っていた。

「運動は20分以上続けると脂肪燃焼しやすくなるといいます。そこで私はスピードよりも走る時間を重視。早歩きくらいのゆっくりしたスピードで1時間走り続けました。たまに朝、ランニングすることがあったんですけど、散歩している主婦にも追い抜かされるのでちょっと恥ずかしい(笑)。夜の方がプレッシャーは少ないです」

体力があれば最初から走れることもあるが、自信のない場合はウォーキング1時間を目標にスタート! 1:ダサジャーでの夜ウォーキング→2:ダサジャーでの夜ランニング→3:おしゃれウエア(短パン)で朝ランニングと出世するのはいかがでしょうか? 2から3への飛躍がすごいけど。(来布十和)

<関連リンク>
夏がくる前に痩せたい! ダイエットカウンセラーに聞いた、効果的な食品

この記事の執筆者


来布十和

来布十和

出版社、漫画雑誌編集部バイト、編集プロダクション勤務を経て、2002年よりフリーランスライターに。アイドル誌、育児誌、主婦雑誌から不動産パンフレット、パワースポット紹介まで手当たり次第の執筆活動を行っている。食べていくため仕事は選ばない主義。