夏の文庫フェス開催中! 恋愛小説を読んで、恋をはじめてみない?太宰治の大ファンと語る、お笑いコンビ、ピースの又吉直樹さんの影響で、“本”が売れている。直木賞を受賞した『火花』(文藝春秋)は、異例の200万部越えと大ヒットになった。

本をよく読むという理恵さん(35才)は、「最近は電子書籍の利用が主だったが、本は大好き!」と語る。みなさんも文庫を読んでみてはどうだろう。

ちょうど夏休みに入ると、学生向けに出版大手各社が発売する文庫本シリーズがある。つかの間の夏休み、ゆっくり名作の世界に入ってみるのもいいかもしれない。というわけで、まずは夏の文庫本シリーズのなかでも、ぜひ読み返したくなる名作の恋愛小説をピックアップしてみた。


■ 夏目漱石著『三四郎』
(作品紹介)
進学のために上京した三四郎は、母が待つ「故郷」、大学での「学問」、きらびやかな「恋愛」という三つの世界を意識しながら、自分の進むべき道を模索する。恋愛を軸に、人間の孤独や本質を追求した、青春文学の傑作。『それから』『門』へと続く、漱石前期三部作の一作目。(集英社文庫 ナツイチ ホームページより)

■ 川端康成著『伊豆の踊り子』
(作品紹介)
旧制高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆へのひとり旅に出かける。途中、旅芸人の一団と出会い、そのなかの踊子に、心をひかれてゆく。清純無垢な踊子への想いをつのらせ、孤児意識の強い主人公の心がほぐれるさまは、清冽さが漂う美しい青春の一瞬……。ほかに『禽獣』など3編を収録。巻末の三島由紀夫による「解説」は、川端文学の主題と本質についてするどく論じている。(新潮文庫の100冊 ホームページより)

■ 谷崎潤一郎『春琴抄』
(作品紹介)
盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。幼い頃から春琴に付添い、彼女にとってなくてはならぬ人間になっていた奉公人の佐助は、後年春琴がその美貌を何者かによって傷つけられるや、彼女の面影を脳裡に永遠に保有するため自ら盲目の世界に入る。単なる被虐趣味をつきぬけて、思考と官能が融合した美の陶酔の世界をくりひろげる。(新潮文庫の100冊 ホームページより)

以上は国語の教科書などでもおなじみの文豪作品。改めて読んでみると、当時とは印象が違う。単純にストーリーを忘れていることもあるが、自分が大人になったこともあるのだろう。

ちなみに、又吉さんがおすすめしていた恋愛小説は織田作之助著の『夫婦善哉』。

「一見逞しい女と頼りない男が出てくるのだが、男女が共にいる理由を理屈で説明するのではなく情景で匂わせてくれる妙な読後感が好きだった」と語っている。

文豪たちの時代の恋は奥ゆかしくて、ときに大胆。今では普通の付き合い方が当時は許されなかったからこそ萌える。でも、今とは違いすぎるから「主人公の言動がよくわからない」という人もいるかもしれない。

というわけで、現代作家の作品もピックアップしてみた。

■ 中村航著『僕の好きな人が、よく眠れますように』
(作品紹介)
僕が通う理科系大学のゼミに、北海道から院生の女の子が入ってきた。徐々に距離の近づく僕らには、しかし決して恋が許されない理由があった……『100回泣くこと』を超えた、あまりにせつない恋の物語。(カドフェス2015 発見!角川文庫より)

■ 森見登美彦 瀧羽麻子 大島真寿美 椰月美智子 藤谷治・著、編:角川文庫編集部
『ひとなつの。真夏に読みたい五つの物語』

(作品紹介)
七月のある日「郵便」を発見したぼくの胸がきゅんとするやりとり――(「郵便少年」森見登美彦)など、夏をテーマに大島真寿美、瀧羽麻子、藤谷治、森見登美彦、椰月美智子が競作。きらきらの刹那を切り取る。(カドフェス2015 発見!角川文庫より)

独断で選んだ夏のおすすめ恋愛小説だったが、いかがだろうか? 想像を巡らしながら読み進めるので、きっとマンガやアニメとも違うときめきが感じられるはず。作品を読んで気持ちが高まったら、ステキな恋がしたくなるかもしれない。(パンチ広沢)

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パンチ広沢

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今ごろになって東京スカイツリーに行ってみようと思います。登りながら独女らしい切り口が見つかったら記事にします。独女らしい楽しみ方、募集中!