image職場では普通の“女子”だと思われているのに、実は“特撮オタク”で、家に帰れば録画したドラマの鑑賞や、集めたフィギュアやグッズのコレクションを愛でる……。現在『ビッグコミックスピリッツ』にて連載中の『トクサツガガガ』は、オタク女子の生態を描いたコミックだ。


主人公の「仲村叶」は、商社に務める26歳のOL。会社では控えめな女性らしいOLとして扱われていて(物語を読むにつけ、彼女は十分女性らしい方ではあるのだが)、しかし実際はガチの特撮オタク。食玩では好きなのキャラが出るまで買うし、萌える(アガる)シーンでは床の上でゴロゴロ。オタクライフを満喫している。

お昼休憩中に、お目当ての「ガチャガチャ」を見つけ、会社の人に見つからない様にコソコソまわす、特撮出身のイケメン俳優がブレイクして、周りの人に「特撮とか出てたのウケるよね〜(笑)」と黒歴史扱いされるのがたまらなくイヤ! など、主人公・仲村さんの爆笑“特オタ”OLデイズは、思わずクスっとしてしまう小ネタの宝庫である。

と、ここまで読んで、「私は特オタじゃないからピンとこない」と思ったアナタ。次の仲村さんの行動を、自分の趣味や好きな事を当てはめながら考えて欲しい。

・ 会社の飲み会にお金を使うくらいなら、フィギュアやグッズを買いたい。
・ 「休みの日何してるの?」と聞かれて「DVD観てるか、フィギュア愛でてます」とは言えない。
・ 同じ趣味を持つ同士と出会うと、すごく嬉しい。興奮して際限なく語ってしまう。

これ、アナタの趣味が特撮でなくても、アニメ・漫画、ドラマ、アイドル、観劇でも芸能人でも、キャラクター、スポーツでも、何でもあてはめてみたら、「うっ……気持ち分かる」という人は随分と多いと思う。

例えば、俗にいう“キラキラした趣味”である、「料理」や「マラソン・ヨガ」であっても、とことん行っている人は、仲村さんと同じ気持ちになるのでは無いか? 料理なら、一般ウケは良いけど飲み会や合コンの時にこだわりすぎて、ウザいと思われるのが怖い、などなど。

そういう意味で、『トクサツガガガ』は、実にリアルな「働く女あるある」であり、どんな趣味を持つ独女たちにも一読して欲しい一冊なのである。

仲村さんはその昔、母親に「女の子は女の子らしくしなさい」と言われ、特撮を観る事を許されない少女だった。その思い出がとても辛く、自由にお金と時間を使える様になった今、趣味を満喫している。だからこそ、特撮ショーやおもちゃ屋、本屋等で出会った同士を大切に、時には「好きなものは、好きで良いんだよ!」と励ましたりする。

筆者は、最初は『トクサツガガガ』を「面白い!」とゲラゲラ笑っていたのだが、だんだんと「好きなものを好きでいること」の楽しさと大変さについて考えさせられ、その大切さにも気付いたのだ。

好きなものはあるのに、何となく生きづらいなと思っている人も、「この年齢でまだコレ好きってやばい?!」と焦っている人も、ぜひ一度『トクサツガガガ』を読んで欲しい。あなたも仲村さんと周囲のキャラクターに、ついうなずいてしまうはずだから。(石黒マミ)

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石黒マミ

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まぎれもないアラサー、まぎれもない独女。日々独身スキルのレベルあげ中!アニメとか映画とか漫画が好きなインドア派。