ママになってからデビュー、趣味を極めてフリーに少子化問題が叫ばれて久しい近年。原因のひとつに「女性の出産適齢期とキャリア形成時期がかぶること」を指摘する声も挙がっています。

「それならば、『社会に出る前に子供を産む』という人生設計はどうなんだろう…」なんてことも考えてしまいますが、実際に「ママになってから社会人デビュー」をしている女性もゼロではないようです。

また最近では、時間に融通が効きやすい起業やフリーランスというキャリアを選択する女性も増えている様子。

「普通の働き方」に縛られず、自分の満足いくキャリアを積む方法を探ってみました。


■ 素直に「努力」できれば、遅咲きのキャリアも叶う?

ママになってからキャリアをスタートさせた女性で有名なのは、滝沢眞規子さん(37歳)ではないでしょうか。滝沢さんは大学4年のときに結婚し、3児の母になっていた31歳のときに読者モデルデビュー。現在は12歳、8歳、7歳の子供を育てながら、雑誌『VERY』の専属モデルとして活躍しています。その華やかなライフスタイルを含めて、「女性の望むもの全てを持っている」と羨望を集め、主婦のカリスマとも呼ばれる存在です。

「一般人には真似できない」という意見もあるでしょうが、そうは言っても、モデルは競争の激しい世界。読者モデルからスタートし、人気誌の専属モデルになるまでのキャリアを極めたのは、彼女自身の“努力”もあってこそでしょう。実際、彼女はプロの仲間やメイクさんから「読者モデル時代から、他の人と比べ物にならないくらい、プロ意識が半端なかった」などと評価されているそうです。といっても、彼女は決して自信家ではなく、「スタイルが良いわけでもないし、子育てしながらできるわけがない」と思って最初はスカウトを断ったとか。旦那様の勧めで挑戦を決意したものの、今でも「自信がなくて、出かける前に躊躇する」「帰宅後は一人反省会をする」「何か(練習など)をやっていないと不安でしょうがない」そうで、「辞めたほうがいいのか…としょっちゅう思う」といった心情も吐露しています。

年齢を重ねてから社会人デビューする場合、いくつかの“壁”がありますよね。「今さら始めても、大したものになれないだろう」という諦めもあるし、「年上の新人は扱いにくい」と周囲に煙たがられることもある。「いい大人なのに全然できない」「若手と同じ扱いをされて辛い」などと無力感に落ち込む日もあるでしょう。そのため、何が何でも働かなくてもいい環境にいる女性は、「そんなに大変なら、無理して働かなくてもいい」と考え、キャリアを諦めやすい傾向もあるのではないでしょうか。

“31歳の新人”だった滝沢さんは、元々の資質もあったとはいえ、挑戦し、素直に努力を重ねられたこそ今がある。家族の理解もあってこそでしょうが、何歳になっても一生懸命に取り組む姿勢を持てるならば、ママとして遅咲きのキャリアを極めることも十分可能なのかもしれません。


■ 「好きなことへの熱意」が未来を拓くことも?

一方、「派遣社員から独立」という道を辿った女性たちもいます。例えば、趣味を極めて「アクセサリー作家」になっていった女性。最近は広く人気の趣味ですが、彼女はまだあまり一般的ではなかった約20年前に、見よう見まねで制作を開始。特に「派遣を辞めたい気持ち」もなかったものの、ただ楽しくて熱心に取り組んでいたところ、少しずつお店に置いてもらえるように。注文が増えてきたため専業になり、今ではアシスタントを雇うほどしっかりした収入になっているそうです。フリーになってから妊娠も判明し、「子育てをしながら家でできる仕事でよかった」と喜んでいました。

他にも、派遣業からダイビングインストラクターになって沖縄移住し、現地で結婚した女性も知っています。彼女たちは“結果的に”理想のキャリアを手にしたわけですが、共通して「未来を悲観しない性格」でした。残業がないことを前向きに活かし、「本当に好きなこと」にお金も時間もつぎ込んだ結果、キャリアもプライベートも自然に満足のいく形になっていた…。先見の明や幸運もあったのでしょうが、当たり前の働き方が崩壊しつつある今、「周りと同じ」「普通」を意識していると、なかなか満足いく人生にはたどり着きにくいのかも。「何歳から新しいことを始めたって構わない」「仕事だってどんどん変えていけばいい」くらいの柔軟な考えを持っていたほうが、色んな意味で満足のいくキャリアを形成しやすいのかもしれないな…と思うこの頃です。皆さんは今、自分のキャリアに満足していますか?(外山ゆひら)


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外山ゆひら

外山ゆひら

心や生き方に関する記事多めのライター。恋愛相談コラムや作品レビューなども。カルチャーやエンタメ方面を日々ウォッチしています。