独女の立場から考える「選択的夫婦別姓」のむずかしさ子どもの頃、好きな人の名字と自分の名前を組み合わせて「うふふ、結婚したらこんな名前か~」なんて妄想したことありませんか? 女性にとっては、「結婚」と「彼の名字に変わること」はほぼイコールだったはず。

ところがここ数年、希望すれば夫婦ともにそれぞれの姓を名乗れる「選択的夫婦別姓」の導入が盛んに議論されています。独女の皆さん、もしも結婚後も自分の姓を名乗れるようになったらあなたはどうしますか?


■ 選択的夫婦別姓派が多数。でも理由はさまざま

「選択的夫婦別姓についてどう思いますか? もしも同姓・別姓を選べるならあなたはどちらにしますか?」というアンケート質問を投げたところ、約9割の女性が「選択的夫婦別姓に賛成」と回答。

「相手の名前にもよるけど長く親しんだ名前を変えたくないです。 いろんな手続きもしないといけないし、特別な場合を除いて女性だけが結婚で姓が変わるのは不公平に思います」

「別姓にしたい、したくないは本人同士で決めれば良いと思うので、選択的夫婦別姓制度に賛成します。もし自分が結婚して姓を選べるなら、今の姓のままがいい。事務手続きでもアイデンティティの面でもデメリットがなくて良い」

「別姓に賛成。名前は大切なアイデンティティ。よく聞く『家族の絆が壊れる』という反論は論理的でなく抽象的な主観に聞こえる」

今の名前に愛着がある、女性だけ変えるのが不公平、姓を変えることで不便が生じるなど、理由はさまざま。ただし、どんなケースにも共通するのが「2人のあいだに子どもが生まれたら名字をどうするのか」という点。

「そういう選択肢はあってもいいと思うけど、子どもがどちらの名字を名乗るかでモメそうだなぁ…。私自身は結婚=同じ名字になるとすりこまれているので違和感はない」

「たとえば長男は夫の姓で、次男は私の姓にする、とか。そういうことが普通に受け入れられる社会になればいいなあ。一人っ子の場合は議論になりそうだけど…。それでも夫婦でどうするのがいいか、とことん話し合っていけばいいと思う」

また、一人っ子の立場からは別の悩みも。

「未来の子どもの姓をどうするかは問題になるかもしれないが、夫婦が別性なのはそれも1つの形だと思う。私は別性が可能であれば別性がいいです。一人っ子なので、家のことを考えるとどうしても結婚に対して前向きになれません。『自分は婿養子でもいい』という人も簡単に見つからないし、お嫁にいくと私の名字がなくなってしまうからです」

一方で、「選択できる自由」には賛成するけれども、夫婦はやはり同じ姓で統一するのがいいという声もありました。

「(夫婦別姓は)何か寂しさを感じます」

「別姓にしたい人は好きにしたらよい。でも私は結婚したら同姓を選ぶ。好きで結婚したので家族になりたい」

結婚したいという思いの根っこにあるのは、「好きな人と家族になりたい」というシンプルな気持ち。つまり「名字を同じにする」という従来からの行為こそが愛情の発露であり、結婚の意義だと考える女性がいるのも当然でしょう。

ただし、そのことで不便や不公平感を強いられる女性がいるのもまた事実。次回は、既婚女性の立場から見た「選択的夫婦別姓」への複雑な思いをご紹介します。(小鳥居ゆき)


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小鳥居ゆき

小鳥居ゆき

女性誌・カルチャー誌を中心に活動するフリーランスの編集&ライター。少女マンガ、女性向けエッセイ、女性向けファッション誌リサーチ、サブカル畑などが大好物。