いじけた独女より、新米ワーママのほうが気持よく働いている?ワーママといえば、子供が熱を出して急に休む、時短勤務で残業ができないなど、労働時間の短さゆえ「こっちは残業しているのにずるい」「仕事のしわ寄せは他の人がかぶる」などという懸念材料が思い浮かぶが、最近は事情が変わってきているようだ。

ワーママと働く事が多いオオハラさん(35)は、社歴8年目のベテラン独女。しかし、ワーママにとても好意的だ。

「うちの会社にいるワーママはすごく前向きで頑張りやの方が多いんです。専業主婦歴が長かったので、なかなか理解ある仕事が見つからなくて苦労したようです。中には職場のマタハラを経験した人もいて、余儀なく産休を使わず会社を辞めたなんていう方も。『ちいさな子供がいるのに雇ってもらえただけで嬉しい』と、庶務的な仕事でもすごくイキイキ仕事をする様は気持ちがいいですよ」

逆に目立つのは、いじけた独女の態度だという。

「独女の先輩は、ベテラン社員ではあるのですがちょっと扱いが面倒な感じ。すぐ怒るし、世間と私は戦ってるという使命感なのか、いつも男性社員とぶつかり合ってます。そのため男性社員も気持ちのいいワーママスタッフさんにいろいろお願いをしたりするので、先輩の機嫌も悪くなる一方。穏便に仕事がしたいです…」


今度はワーママが独女の癒やしとなっているケースだ。

大手金融機関の総合職を3年で退職し、今は中学生のお子さんを持つマエダさん(43)は、自宅でパン教室を開いている。

「専業主婦歴が長くて、今から会社に入ってバリバリ仕事というイメージが持てないんです。そういうところに復帰すればといわれますが、旦那は私が外に出て行くことをあまり良しとしないし。それで自宅でできることを始めてみたのですが、私には十分社会とつながっていると思って満足しています。最近は土曜日もレッスンを開いていて、独身の生徒さんにも来ていただいていますが、いろいろ話しているうちに、感極まって泣いてしまう方も多いですね。いろいろ大変なんでしょうね。世間ではお気楽な主婦のパン教室だと思われているんでしょうけど、役立てることもあるんだなと嬉しくなります」

そのパン教室で泣いているという、アラフォー独女のカナさんはというと、「マエダさんみたいに主婦で旦那さんに食べさせてもらって好きなことをしてる人はずるいと、ずっと思っていたんです(笑)。でも、こうしてパンを作って話を聞いてもらって癒やしてもらえるのになんかヒドイことを思ってるなと反省しています。自分は主婦と違って、生活を背負って頑張っている!と思い込んでいましたが、そこまでスゴイことをしてるわけでもないですよね。アラフォーなのに、賞賛されるような仕事をしているわけでもなく、彼氏もいない劣等感で女として生きている意味が無いとおかしくなりそうだったんです」

カナさんは週末パンづくりに没頭し、月曜に作ったパンを職場に配って「おいしい」と言ってもらう楽しみを見つけ、劣等感から少し開放されたようだ。

色々な話を聞いて、昔は独女VSワーママのような図があったかもしれないが、最近はオフィスの潤滑油になっていたり、お互いが支え合うような関係性になってきている気がした。(北村美桂)


<関連リンク>
マウンティングされた女性は2人に1人 「女性同士のコミュニケーションは気を遣う」8割以上

この記事の執筆者


北村美桂

北村美桂

企業のWEBコンテンツアドバイザーや講師・ライターのほか、戦国時代と柴田勝家が好きすぎて「カツイエ」という戦国メディアを立ち上げ運営中。初心者向け戦国イベント「名古屋歴史ナイト」も主催。