結婚願望のある女性たちからは、“タイムリミット”という言葉が非常によく聞かれますよね。「もうチャンスがないかもしれないから」「あの時、しておけばよかったと後悔したくない」などと、妥協を承知で結婚を決断していく人もいます。「一度してみて、うまくいかなかったら別れればいいじゃん!」なんてアドバイスをされることもありますが(汗)、「とりあえずGO!」というのは、はたして後悔しない選択と言えるのでしょうか。女性が“後悔しない人生”を送るためのヒントを探ってみました。

妥協してでも結婚、は正しい選択なの? 「後悔しない女の人生」を考える

■ 本気の後悔をしてしまうのは、今が「不調」の証!?

「焦ってこの人と結婚しなきゃよかった」「やっぱり仕事を辞めなければよかった」「あのとき子供を産んでおけばよかった」「出産前にもう少しキャリアを積めばよかった」…。そんな後悔の数々を、皆さんもきっと耳にしたことがあるでしょう。女性は結婚や出産で人生が大きく変わることもあり、岐路が多い分、“後悔”の要素も多くなりがちですよね。

しかし、しようと思えばいくらでもできるのが後悔。Aの人生を選んでも、少しうまくいかないことがあると、選ばなかったBの人生が気になってきて、「やっぱり、あっちにすればよかったかな」なんて妄想してしまうのが人の常です。「それでも、こっちの人生でよかった」「得られたものもあったし」と前向きに思い直せるならばいいですが、それもできずに本気で「ああしておけばよかった」という後悔に苛まれてしまう場合、それは「今が幸せでない」「不調な状態である」ことの証なのかもしれません。

■ 山口智子さん、小泉今日子さんのように「満足な人生」をおくるには

最近、出産をしなかった自身の人生について、「一片の後悔なし」と言い切ったことで話題になった山口智子さん。対照的に、小泉今日子さんは「人生の唯一の後悔は、子どもを産んでいないこと」だと発言しています。真逆の意見に聞こえますが、実は小泉さんのほうも“唯一”という言葉から分かるように、出産をしなかったこと以外は、「自分の人生にとても満足している」という意味にも受け取れます。おおよそは満足しているからこそ、プライベートな後悔についても、堂々と発言できるのではないでしょうか。

二人のように“満足いく人生”を送りたかったら、過去でも未来でもなく「今」を大切に生きて、そして自分でちゃんと考えて決断をしていくこと。山口さんだって、周囲や世間の声によってブレることなく自分の価値観を貫いてきたからこそ、今、「後悔はない」と言い切れている。結婚や出産に関する悩みは本当にたくさん聞かれる現代ですが、迷ったらその都度しっかり自分で考え、「私はこうする!」という選択を重ねていけば、もしも結果的に結婚や出産をしなかったとしても、「それなりに満足できる人生だった」と思えるような気がします。

■ 人生の成功者だって、「後悔」がいっぱい!?

妥協してでも結婚、は正しい選択なの? 「後悔しない女の人生」を考える

現在公開中の映画『グランドフィナーレ(http://gaga.ne.jp/grandfinale/)』でも、こうした人生の後悔が描かれています。舞台は、老若男女の成功者たちが集う、豪華なアルプスの保養所。主人公フレッドは、作曲家・指揮者として成功した男性ですが、引退後の長い時間のなかで突きつけられるのは、今まで娘や妻をほったらかしにしてきた事実と後悔。一緒に保養所に来ている友人の映画監督ミックも、自分の枯れていく才能や“引き際”を受け入れらないでもがいています。そのほかにも多くの客が来ては訪れ、お互いに影響を与えあいながら、自分の人生について振り返っていきます。

名誉、地位、才能、財産、家族、友達、そしてロマンスや愛情の記憶。すべてを持っているように見える人だって、「人生の後悔」は必ずあり、心穏やかに死んでいくことは難しい。映画はそんな切ない事実をも浮かび上がらせています。しかし喪失を繰り返すなかで、フレッドは気付いていきます。どんなに手遅れでも、逃げずに「今できること」を精一杯するべきだと。人生が残っているかぎり、少しでも後悔を減らすことは、自分次第で可能なのだ――と。

深淵なテーマを含みながらも、印象的な映像美と、イタリア映画らしいコミカルな掛け合いも新鮮な映画『グランドフィナーレ』は、4月16日より新宿バルト9、シネスイッチ銀座、Bunkamuraル・シネマ、シネ・リーブル池袋ほかで公開中です。女性としての人生をどう生きるべきか迷っていたら、しばしこんな映画を見ながら、じっくり考えてみるのもいいかもしれません。(外山ゆひら)

(c)2015 INDIGO FILM, BARBARY FILMS, PATHE PRODUCTION, FRANCE 2 CINEMA, NUMBER 9 FILMS, C-FILMS,FILM4

<関連リンク>
自由でいたい? 守られていたい? 女性の生き方も考えさせられる映画『ルーム』

この記事の執筆者


外山ゆひら

外山ゆひら

心や生き方に関する記事多めのライター。恋愛相談コラムや作品レビューなども。カルチャーやエンタメ方面を日々ウォッチしています。