「写真婚」でサクッと決めるカップル急増中6月といえばジューンブライドの季節。欧米では6月に結婚式を挙げる花嫁は幸せになれるという言い伝えがありますが、日本の6月といえば梅雨の真っ最中。爽やかさと縁遠い時期ですが、それでもジューンブライドという響きに憧れて、この時期に挙式するカップルは少なくないはず……というのはすでにひと昔前の感覚!? 実はここ最近、フォトウェディングだけの結婚式=写真婚のカップルが急増しているのだとか。


■ ハワイの邸宅ウェディングにはまったく憧れない(笑)

「披露宴をするつもりは最初からまったくありませんでした」

そう語るのは、都内のウェブ制作会社に勤めるナツキさん(28)。23歳、社会人1年目で同い年の彼と同棲をスタートさせ、2年後には「マンション更新のタイミングだったので『じゃあ結婚しとく?』とわりと気軽な流れで(笑)」入籍。ウェディング写真だけをスタジオ撮影する“写真婚”でさっくりと結婚式を済ませた。費用は「5万円ちょいの一番安いコース。でも十分でしたよ」。

「披露宴の必要性? うーん、感じなかったですね。親も『もう大人なんだから自分たちで決めればいい』と言ってくれたし、あのコテコテ感が私も彼も性に合わないというか、アホらしくって(笑)。ただウェディングドレスだけは着ておきたい気持ちがあったので、写真だけ撮れればいいやって。そういう人、同世代でもわりと多いですよ。ジューンブライドとか言われても全然ピンとこない(笑)」

ナツキさんの周囲では、どうやら世代によって「結婚式観」が違うらしい。

「会社に36歳の先輩がいるんですけど、彼女が去年ハワイの邸宅ウェディングで気合い入れて挙式したそうなんです。その式で、新郎がひざまずいて新婦に再度プロポーズしたんですって。私と同期の子はそれ聞いて爆笑しちゃったんですけど、他の30代独身の先輩たちは『いいな~』ってため息ついてましたから。そこらへんの感覚は全然違うかも」

■ 自分が主役になる披露宴なんて耐えられない

ハワイでリゾート婚、ひざまずいてプロポーズ、アットホームな手作り披露宴……。3年前に3つ上の彼と結婚したマリナさん(30)も、そういった要素に一切憧れを抱かず、「写真婚」で済ませたカップルだ。

「私はもともと友達が多いタイプじゃないし、目立つのも大の苦手。自分が主役になる披露宴なんて想像しただけで耐えられなくて(笑)。幸い彼も似たような価値観だったので、写真婚&両家食事会で簡単に済ませました。トータルで15万くらい。準備も衣装を選ぶくらいでラクでしたよ。私たちの身の丈には写真婚がちょうどよかった」

ここ数年、彼女たちのように「写真婚」で済ませるカップルが急増中だ。ウェディングフォト撮影歴13年のフォトグラファーAさんによると、写真婚のメリットは「安い、手軽、しがらみなし」の3つだという。

「最近のフォトウェディングは、スタジオだけじゃなくて、本物の神社やチャペルでも撮影できるようになりました。ドレスも和装・洋装とラインナップが格段に広がっている。招待状を作成して送って取りまとめたり、友人に余興を頼んだりといった手間もないし、誰を招待して誰を2次会にするかといったことで頭を悩ませる必要もない」

さらにはSNSの普及も写真婚の追い風となっているそうだ。

「リアルに式を挙げるとなると、招待した人/していない人が区別されることで、友達の優先順位があからさまになりますよね? でも誰も招待しないのならどこにも角が立たない。友達に報告したいなら、Facebookに写真をアップすればプロがメイクしてくれた最大限にかわいい姿で一気にできるでしょ(笑)」

■ 写真婚、実は男性側からも「ぶっちゃけかなりラク!」

そしてAさんいわく、男性サイドの本音としても「写真婚のほうが絶対ラク!」なのだとか。

「結婚式の費用は男が多めに出すみたいな慣習あるじゃないですか? 僕は40代ですけど僕のときはそうだった。僕が200万、嫁が100万みたいな内訳で。正直きつかったですよ。でも写真婚なら10~20万くらいで済むし、ほとんどのカップルが折半で払ってるっぽいですよ。面倒な式準備でケンカすることもないし、低コストだし、一応は“式を挙げた”という事実も残る。ぶっちゃけ新郎に一番メリットがあるかもね(笑)」

準備が簡単、しがらみが生じない、お金がないカップルでもOK、そして男側もラクできる。身の丈にあった写真婚はどっちを向いてもメリットだらけ? 結婚式も多様性の時代。ハワイの邸宅ウェディングと写真婚、自分なら果たしてどちらに憧れるのか、ジューンブライドの時期にじっくり考えてみてはいかがでしょう。(小鳥居ゆき)

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小鳥居ゆき

小鳥居ゆき

女性誌・カルチャー誌を中心に活動するフリーランスの編集&ライター。少女マンガ、女性向けエッセイ、女性向けファッション誌リサーチ、サブカル畑などが大好物。