女性にとっての月経は大切なものだが、毎月付き合うには面倒なのも事実。ナプキンやタンポンを疑問もなく使用している独女がほとんどだと思うが、今年に入って「第三の生理用品」といわれる「月経カップ」というものが話題になっている。

■ 災害時の生理用品不足の救世主に

第三の生理用品として注目! 記者が体験「月経カップ」レポ月経カップはシリコン製のカップ(写真参照)で、膣の入り口に挿入して使用するもの。そこで経血がカップに溜まっていく仕組みになっており、ある程度時間が経過したらカップを取り出して経血を捨てる。使用したカップは軽く水洗いをして、再び使用することが可能。
もとは1930年代のカナダが発祥で、欧米では「ディーバカップ」「ナチュラルカップ」などと呼ばれ親しまれている超メジャーな生理用品だという。

そんな月経カップに日本で注目が集まったのは、4月に発生した熊本での震災。さまざまな物資が不足する中、女性の生理用品も足りないという事態になり、ネット等で「そんな時こそ月経カップを!」という声が高まったのだ。


確かに生理用品は使い捨てが基本だが、月経カップは何度でも再利用ができるのが強み。女性にとって震災時に1つ持っていれば、心強いだろうものだろう。

だが使ったことがない女性にとって、月経カップはいくつかのハードルがある。まずは値段と入手方法。この商品は日本で正式に認可されていないので、入手先はインターネット販売等に限られているのだ。値段は1つ3000円前後が平均で、これ1つで生理用品がいらないなら決して高い買い物ではないが、試しに買うには少々躊躇する。

そして何よりも、膣へ装着して痛くないのかという不安。そして水洗いで再利用という漠然とした衛生面の不安。それらをひっくるめて一体どうなのか? 今回は筆者自ら購入して体験してみることにした。購入したものは送料込みで2680円。持ち運びに便利な巾着袋もついていた。

■ 取り出す際の痛みが最大のネックに!

まず筆者の簡単な生理事情を説明すると、経血量は比較的多めで、基本はタンポン派。だから膣への装着には抵抗感がなく、痛みにもある程度免疫があると思われる。

そして実際装着したところ、やはりそれほど痛みは感じなかった。だが装着後にこんな違和感が。

「まさかとは思うが、カップが膣の奥に入って取れなくなるなんてこと……ないよね」

普段愛用しているタンポンの場合、装着後も糸が膣の外側に出ている状態。使用後はこれを引っ張ることで取り出せるのだが、月経カップにはそのようなものがないのだ。一応先端のつまみ部分を引っ張ることによって取り出せるようにはなっているが、そのつまみがあるのはけっこう奥。初めてのときはこのつまみが奥に入ってしまうのではないかと気が気ではなかった(もちろん実際は奥に入ることはない)。

また装着後の違和感も、個人としてはそれほど感じなかった。ただこれも筆者が普段タンポンで慣れているせいもありそうだ。

だがその後、そんなタンポン慣れしている筆者が唯一感じた、強烈な異物感が待っていた。それは……。

「い、痛い!」

ズバリ、取り出す際の痛み。初めての際は声を軽く出してしまったくらいだ。もちろん感じ方にも個人差はあるだろう。とりあえず筆者の場合、このような原稿を書くのでなければ、この痛みが嫌でこれ以来使用しなかったと思う。

だが一応取材ということで我慢して次も使用。すると、次以降は最初のように声を出すほどは痛みを感じなくなった。でもやっぱり痛いことは痛い。

ほか気になる点としては、装着時における経血の状態。これはしっかりカップに溜まっており「自分はこのくらい経血が出ているんだ……」という今までにない再発見ができた。しかしだからといって他の生理用品がまったくいらないかというとそうではなく、やはりナプキン1枚はあてておかないと不安だった。

またカップに経血を溜める量の限界は、タンポン1つにおける吸収力とそれほど変わらない印象だ。しかしタンポンは使用後にトイレットペーパーにくるむと、経血が染み出して簡単に捨てられないのが欠点だが、月経カップはそれがないのは大きなメリットだと感じた。経血を便器に捨て、トイレットペーパーで軽く拭き、水洗いをして再装着すればいい。もちろんエコでもある。生理が終わった月経カップは、煮沸消毒をして巾着袋に保存しておく。

■ 震災時や外出時のお守り替わりとしては最良の商品

体験を終え、筆者は果たして次の生理時にこれを使うのか? と問われたら「おそらくメインで使うことはなく、相変わらずタンポンを装着する」と答えるだろう。最大の理由は取り出す際の痛み。あとエコからは反するが、使い捨てというのはやはり気が楽だからだ。

しかし災害時もそうだが、外出時にお守り替わりに1つ持っているととても安心感があるだろうなとは感じる。そういう意味では使ってみてとてもよかったし、これからも使う機会は出てくるだろう。ということで女性なら1つお手元に置いておくのは決して無駄ではないと感じた体験だった。(橋口まどか

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