8月14日、国民的アイドルグループ「SMAP」が年内解散を発表した。

青春時代を彼らと歩んだ、アラフォー独女の「SMAPと私」そこで今回はアラフォー世代の独女に「SMAPと私」というテーマでさまざなエピソードを取材。彼らの歴史とともに振り返ってみる。

■「自分と同じ年齢の男の子がアイドルに!」という香取慎吾の衝撃

まずデビュー当時の思い出として「自分と同じ年齢のアイドルが誕生したことへのインパクトが凄かった!」と語るのは、香取慎吾と同じ1976年生まれの独女たち。

「当時香取君は小学校6年生。自分も6年生だったし、ランドセルを背負っている男の子がアイドルグループに所属しているという事実にビックリした」

「それまでは光GENJIが好きだったけれど、やはりそれまで〝アイドル=年上=憧れ〟というイメージ。それが香取君の登場により『もしかしたら自分も芸能界デビューできるかも?』と考えたり(笑)」


SMAPがデビューする前、世間は空前の「光GENJI」ブームだったが、その流れで光GENJIからSMAPに乗り換える女の子もたくさんいた。

「『明星』を毎号買って光GENJIのお気に入りの写真を切り抜いてコラージュを作る。私の周りの女子はみんなそれをやっていたけど、SMAPが登場したら何人かは『こっちがいい!』と乗り換える子もいましたね。で、クラスの女子が光GENJI派とSMAP派に分かれてケンカしたのは今となってはいい思い出です」

■「あすなろ白書」で冴えない取手くんを演じた木村拓哉の格好良さ

次に多くの意見が聞かれたのは、木村拓哉のドラマ出演。数多くのヒット作を持つが、意外にも印象深いという意見が多かったのは、主役ではなかった「あすなろ白書」(1993年放送、主演は石田ひかりと筒井道隆)だ。

「冴えない設定の黒ぶちメガネが本当に格好良かった。これまでアイドルがドラマに登場するのって、いわゆる〝アイドルドラマ〟というイメージでしたが、大ヒットしたトレンディドラマにアイドルが出ていて、しかもめちゃめちゃ恰好いいという衝撃!」

「木村拓哉がドラマに出てブレイクしていた当時、何かの雑誌で『ドラマ現場で共演者に『撮影終わったら次はSMAP?』とか言われる』と語っていたんですよ。今では考えられないことですが、当時はトレンディドラマの現場でアイドルってバカにされた存在だったということを言っていたのだと思います。それを間違いなく崩したのが木村拓哉でしょう」

ちなみに「あすなろ白書」放送から20年以上経過した現在も、木村拓哉がドラマで想いを寄せる石田ひかりに後ろから「俺じゃダメか?」と抱きしめるスタイルが「なろ抱き」と呼ばれ話題になっている。

■ 一貫してアイドルという位置づけではなく、アーティストだった

そしてグループの活動に目を向けてみると「歌がいい」という声も多く聞かれた。

「これまでのアイドルのCDって、アイドルの写真がバーンと〝いかにもアイドル〟として写っているのが普通でしが、SMAPのアルバムはデビュー当時からフォトジェニックでオシャレなんですよ。本人たちの写真がないものもたくさんあり、一貫してアイドルソングという位置づけではなく、アーティスト。実際曲もめちゃめちゃいいです」

「私はSMAPのファンというわけではないですが、『セロリ』『夜空ノムコウ』『らいおんハート』『朝日を見に行こうよ』などは大好きです。『セロリ』や『夜空ノムコウ』は曲を提供した山崎まさよしやスガシカオも歌っていますが、SMAPが歌うほうが魅力的なんですよ。歌って歌唱力じゃないんだなとつくづく思います。SMAPはSMAPにしかないボーカリストとしての魅力が確かにありました。アーティストとしての彼らをもう見られないことは、非常に残念」

アイドルの場合、正直どんな曲でも熱狂的ファンが必ず購入するので確実にヒットはする。だがSMAPの曲は熱狂的ファン以外の人でも耳に届き、口ずさめる。そこが彼らのすごさだろう。

■ 逮捕歴二人という重い事実がありながら、国民的アイドルである続ける

だが彼らに対しては称賛だけではなく、もちろん「なんだかなあ」という意見も多かった。

「木村拓哉が10年以上も『an・an』で『好きな男』トップだったのは違和感ありましたね。しかも違和感が限界だったのか、トップのまま特集自体が終わってしまった。なんか必死に周囲が神輿を担いでいるみたいだった」

「個人的意見ですが『笑っていいとも!』が面白くなくなったのは、SMAPの3人がレギュラーで出始めてからかな? と思っています。スタジオに登場すると必ずキャーキャー言われ、絶対に否定されないのに笑いをとる姿が白けるんです。それを作ったのはSMAPですよね。アイドルがお笑いをやるのは好きではありません」

そして最後にこんな意見も。

「SMAPってよく考えれば、2人のメンバーが罪を犯して逮捕されているんですよね。それでもなお国民的アイドルグループなのはすごいです。しかも罪を犯した稲垣吾郎も草なぎ剛も、しっかり記者会見を開いて質疑応答に対応した。そういう真摯な対応のおかげで今があると思います」

解散が発表されから半月。今もなお解散に隠されたメンバーの確執や、「ジャニーズ事務所」というちょっと異質な芸能事務所の社内事情など、日本のワイドショーやスポーツ新聞、週刊誌などは連日この話題でにぎわっている。こういったゴシップ記事は面白いが、真相が明らかになることはないだろう。

最後まで国民的アイドルで居続けたSMAP。こんなスーパースターとともに青春時代を歩めたアラフォー独女は、ある意味幸せだったかもしれない(橋口まどか

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