女性の「胸キュン」願望は、男性目線だと「気持ち悪い」!?「壁ドン」から始まりさらに「顎クイ」「肩ズン」といった、もはや意味すら分からない男性のモテしぐさの数々。そして昨年から今年にかけて頻繁に公開されている、人気イケメン若手俳優による恋愛映画。これらはすべて「胸キュンしたい」という女性のニーズに応えた現象だ。とにかく最近の女性はみんな胸キュンしたがっている(と思われている)。

■ 胸キュン映画の構図はエッチなビデオと同じ!?

だが冷静に考えてほしい。もしこの現象が男女逆だったら、どう見えるだろうか。いい年齢の男性が「キュンキュンしたい!」と叫び、若いアイドルの女の子が胸キュン仕草を披露する。正直気持ち悪いという人が多いだろう。女性はいいけれど男性は気持ち悪い? いや、男性からみたら女性による胸キュン願望だって、十分気持ち悪いのだ。

そんなことに筆者が気付いたのは、4人のアラフォー男性と「女性の胸キュン願望」について話していたとき。そこにいた全員、満場一致で「気持ち悪い」と断言されてしまった。


「いい歳をした女性が『キュンキュンする~』と言っている時の顔は、気持ち悪い中年のオタクがアイドルに欲情している時の顔とまったく一緒!」

「胸キュンするために女性が胸キュン映画を見る構図って、男性がエッチなビデオをみる構図と何が違うのか?」

「よく福士蒼汰とかが映画の試写会で会場にいる女性ファンに胸キュンなセリフを言って喜ばせているけど、俺が福士蒼汰なら絶対に『女ってあほだな』と思う」

福士蒼汰くんが本当にそう思っているかはもちろん定かではないが、そう言われたら確かに反論の言葉が出てこないのも事実だった。

■ いい年齢をした女性の「胸キュン」は秘め事であるべき

とはいえ女性の視点から反論させてもらうと、胸キュンはとりあえず無害なところが大きな利点だ。恋人がいても結婚していても、胸キュンしているだけなら浮気にならないし、心も満たされる。そのせいか筆者の周りの独女および既女たちも若いアイドルを追っかけたり、胸キュンドラマにハマったり、さらにはかつて放送されていた恋愛バラエティ『テラスハウス』にハマり、映画化された作品まで見に行ったりという話をよく耳にした。彼女たちにとって胸キュンは、日ごろのストレス解消だそうだ。

その一方で「あまりに世間やメディアが『胸キュンさせましょう!』と前のめりなのは、さすがにちょっと引いてしまうのも事実」と語るのは、ひそかにジャニーズで胸キュンしているというフミカさん(40)。

「40歳でジャニーズ好きって自分ではキモいと思っているんですよ。それと同じで、おそらく40歳でAKB好きの男性も自分でキモいという自覚があるはず。それなのに最近『キュンキュンした~い!』とおおっぴらに公言している女性は、キモいという自覚がないと思うんです。アラフォーの胸キュンなんて、ハッキリいって秘め事ですよ。もっとつつましくするべきだと思います」

女性による「胸キュン」という言葉は、男性にとってネットスラングの「萌え」だったり、さらに顔文字による「(;´Д`)ハァハァ」とほぼ同じ意味ではないか。男性にとっての「萌え」や「(;´Д`)ハァハァ」にはある程度の「キモい」という自覚と自虐性があるが、最近の「胸キュン」はそれが感じられない。さらにメディアがそれを助長し、「胸キュン」がますます市民権を得ている。その点が男性をいらつかせる原因なのだろう。

ということで「胸キュン」が日ごろのストレス解消という女性のみなさん。もう少しこっそり、つつましくキュンキュンしましょう。胸キュンじたいは悪いことではないのだから。(橋口まどか


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