恋愛観は生まれ備えたもの? 悲恋好きはまた悲恋を選ぶアラサーになると、だいぶ自分のことを理解できるようになっているわけですが、それでも変わらない、変われない、本当のところ変わる努力すらない部分が誰しもあるのではないでしょうか。今回は悲恋好きなIちゃんのお話をしたいと思います。

■ 一般的な幸せでは満たされない女

Iちゃん(33歳)はどこにでもいるような会社員です。料理が上手で愛想の良い、はたから見れば「お嫁さんにしたいタイプ」なわけですが、20代の頃は2股をしてみたり、彼が3股しているうちの1人だったり、はたまた不倫に溺れたりと、ハチャメチャな恋を繰り返していました。けれど恋をしているときのIちゃんはいつもキレイで、ダメ男との恋でも輝きを放つ彼女をどこか羨望の眼差しで見つめていた筆者がいた気がします。


そして30歳を過ぎ、やっとそれまでの学習を生かすチャンスが訪れ、いい意味でも好ましくない意味でも“一般的”な男性と交際を始めたのです。彼はIちゃんに夢中でしたから最初から結婚を意識していましたし、Iちゃんもいつになく好青年な彼を親や友人、同僚にも紹介していたほど。仲間内でも「とうとうあのIちゃんが落ち着いたね。良かったね」なんて話してたんですが、やっぱりIちゃんには一般的に幸せとされる恋愛は向いていなかったのです。

交際一年でプロポーズを受け、後はIちゃんの返事待ち!という状況で、Iちゃんは2人の関係を白紙に戻したのです。

「彼といてもツマラナイ。やっぱり元彼たちのような男らしくやんちゃなタイプがいい!」と…。問い詰めると、Iちゃんは好青年と付き合いながら、他に2人の男性がいたのでした。


■ 不幸話や愚痴を語るときほどイキイキする女

思い返してみると、Iちゃんが恋愛でイキイキしているのは、いつも彼との関係がうまくいっていないときでした。普通ならノロケたくなるような幸せ話も、Iちゃんの口から多く語られたことはありません。もしかすると、それはモテない筆者への気遣いだったのかもしれませんが、Iちゃんが意気揚々と語るのは、大抵、彼の悪口や悪い行いについて口を開いたときだったのです。

「あいつ浮気してたんだけど!スマホ横から見たらモロ黒だった!!」
「口では私を愛してるって言うけど、家では絶対に奥さんにも同じこと言ってるよね」
「私にさえそんな態度取るんだから、友達とか会社では絶対に嫌われてるよ」

などなど、身内に厳しいIちゃんは徹底的に彼氏をバッシング。けれど話すとスッキリするのか、さっぱりした様子でまた大好きな、だけどIちゃんを悲しませ、悩ませる彼の元へと走って行くのです。


■ 自分にとって今の幸せを考えよう

完璧な男なんていないことを思えば、みんなダメな部分は持ち合わせているわけだし、色々あるけれど、大好きな彼と一緒にいるときのIちゃんは美しく輝いているわけで、彼女もそんな人生を選択していることを決して後悔していません。むしろ、彼と問題に立ち向かい、大喧嘩をし、解決して絆を強める過程を楽しみ、一緒に過ごすことに幸せを感じているようなので、きっとそれがIちゃんにとって幸せな恋愛スタイルなのでしょう。

Iちゃんではありませんが、今これを読んでくださっている方の中にもし悲恋で悩んでいる人がいるなら、それは悩むだけ無駄ではないかと筆者は思うわけです。周囲から見たら悲恋好きなIちゃんですが、本人は至って普通。それどころか、常に問題勃発な恋愛関係こそが恋の醍醐味だと思っている節を感じます。結局のところ、幸せは自分が決めるもの。未来を見据え「こういう人と恋愛すべき」と自分に言い聞かせてみたり、幸せの定義とは…なんて難しく考えるよりも、今ある幸せに目を向けて、そんな幸せな日々を繰り返し積み重ねていくことが、悔いのない未来につながる気がしてなりません。(恋愛ウォッチャーaYa

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