既婚者の皆さん、「結婚に犠牲はつきもの」ってホントですか?甘くラブラブの新婚時代を経て、子供が産まれたら幸せファミリー一直線――。

まだ見ぬ「結婚」というステージに対して、そんな風にふんわりドリームを思い描いていませんか? でもちょっと周囲を見渡してみてください。女子会で夫の愚痴を延々と語り続ける既婚女性、あなたのまわりにもいませんか? あるいは、出産や育児がきっかけで職場を去ってしまった女性は? 

「結婚に犠牲はつきもの」なんて言葉も耳にしますが、実際のところどうなのでしょう? さまざまな立場の既婚女性に本音を聞きました。


■ 結婚で人生の自由度が狭まるのか?

「人生の自由度が減った。新しい家電やインテリアを買うときとか、彼と趣味が合わなくてこだわりが薄い私のほうが折れるときが多いのが不満といえば不満。前は何でも自分だけで決められたのになあ、って独身時代の自分が羨ましくなる」(結婚6年目・35歳)

「結婚したとたん、男友達からまったく飲みに誘われなくなった! たまに私から声かけても『でも旦那に悪いよ』と断られるし、夫もいい顔しないので交際範囲が狭くなった。まあでも夫が女友達と2人で飲みに行ったら私もモヤモヤするので、しょうがないのかな」(結婚2年目・34歳)

「そもそも女性だけ名字が変わるのがイヤ。大げさかもしれないけど、あれだって犠牲っていっていいと思う。でもそこまでの信念もなかったし、大きな流れに抗うのが面倒なので私も変えたけど」(結婚4年目・35歳)

「2人の新居を選ぶときに、彼の勤務地へのアクセスのほうが優先されたことで、私の仕事のほうが軽んじられているようにも感じた。給与で比較するとそんなに違わないし、私は仕事にすごくやりがいを感じるタイプなのでちょっと腑に落ちてない。でもうちの場合は掃除や家事はほぼ分担しているので、そこ以外はあまり犠牲になってる感はないかな」(結婚1年目・33歳)

やはり「結婚は人生の墓場」説は本当だった? 残念ながら、現状の日本の結婚制度では程度の差こそあれ「自分のほうが犠牲になった」と実感している女性のほうが圧倒的に多いようです。

■ 男は仕事メインの育児サブ、女は育児メインの仕事サブ

とりわけ、それが明らかになるのが「子育て」という次なるステージに突入したとき。同僚男性と社内結婚し、現在もフルタイム勤務で2人の子を育てている会社員の涼子さん(38歳)は今、転職を考えているそうです。

「夫の帰りが深夜なので、夕方以降に子供2人を保育園に迎えに行ってからのお世話はほぼ私の担当。でもそろそろ体力の限界を感じてて……もっと家から近い職場で時短勤務できるとこがないかなって探してます」

産休・育休と長期で仕事から離れることで、キャリアが圧倒的に不利になるのはどうしたって「産む人」である女性だ。仕事にやりがいを感じる女性ほど、この現実は厳しい。だが涼子さんは「夫もまた犠牲者」と感じているそう。

「うちの夫個人が悪いわけじゃない。私がもっと働きたいと思ってるように、彼だって子供と一緒の時間を増やしたいと思っている。でも社会の仕組みがそういう風にできてしまって動かしづらい。何とかしたいという気持ちはあるんですがすぐにはどうにもできないし……」

やはり、今の日本における結婚や育児まわりの社会システムは女性側に犠牲を強いるものが多いということは紛れもない事実。結婚は「幸せだけ」をもたらしてくれるものではないということは今から頭に入れておきましょう。

そうはいっても、もちろん結婚がもたらしてくれるメリットも数え切れないほどあります。好きな人と毎日過ごせる喜び、悲しみや悩みを分かち合えること、一緒に暮らす誰かがいることの安心感、いざというときに頼れる存在がいること、金銭面でのメリット……。

幸せだけでもないけど、犠牲だけでもない。女性も男性も、どこまで犠牲を最小限にとどめて、お互いが望む幸せと人生を手に入れることができるのか? 結婚はそれを証明するための、壮大なチャレンジといえるかもしれません。(小鳥居ゆき

Photo credit: Joe St.Pierre // Joestpierrephoto.com via Visualhunt.com / CC BY-NC-ND

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