
■ 異世代友人との交流、どんなところがやりにくい?
「異世代交流のいいところ、難しいところ」について、交流の経験があるという複数の女性たちに尋ねてみました。いいところとして最も多く挙がったのが、「自分の知らない世界を教えてもらえる」という意見。「異世代のトレンドを教えてもらえる」「異世代のリアルな意見を聞けると、仕事に役立つ」「自分の将来の参考になる」「趣味や仕事を極めている先輩の話を聞くのは面白い」といった意見が挙がっていました。
では逆に、どんなところが難しいのか。年上さんたちからは、「普通にお茶していても、どこか“仲良くしてもらっている感”が出てしまう」「無理に褒めてもらっているような気がして辛い」「奢るべきかどうか、毎回迷って疲れる」「つい要らないアドバイスをしてしまって後で後悔する」といった意見が続々。
一方の年下さんからは、「恋愛・結婚についてのネガティブな話をされると、励ますべきなのか迷う」「若い子はいいわね〜的な話をされると、返し方が分からない」「人生史を延々と聞かされて、辛かった経験がある」といった意見のほか、「恋愛や結婚話は地雷だらけなので、踏み込むのが怖い!」なんて意見も見られました。
■ 異世代友人との交流をうまくやる、それぞれのコツ
年の差があっても男女の違いがあると“逃げ道”があり、話していてもストレスになりにくいのかもしれませんが、どうしても同性の場合、相手の人生を自分の過去や未来に重ねてしまうために、難しい部分が出てきやすいのかもしれませんね。色々な意見を踏まえた上で、異世代交流を楽しむコツを考えてみました。
<お互いの心がけ>
・ 恋愛・結婚・出産系の話題は、できるだけ近い世代としたほうがお互いにストレスがなさそう(共感しあうのが難しいため)
・ 「仕事」や「趣味」など、年齢に関係なくできる共通の話題が一番盛り上がりそう
・ 年齢に関係なく、お互いに「相手のここはいいな」と思えるポイントを探すとよさそう
<年上さんの心がけ>
・ アドバイス癖がある人は、意識してこらえる(「そっか」「そうなんだね」と相槌を打って聞くだけで十分!?)
・ 人生史や自分の過去を語る場合、長くなりやすいので省略気味に!
・ 「年下でもしっかりしているな、かっこいいな」と思えるところを探してみると、尊敬心が芽生えるかも
<年下さんの心がけ>
・ 年上だからと言って、必要以上に持ち上げる必要はなし!(相手がヨイショされるのが好きなタイプでない限り)
・ 仲良くしたい相手なら、あまり奢られすぎないようにしよう
・ 「年上だけど可愛いな、愛らしいな」と思えるところを探してみると、親近感が湧くかも
■ 年齢によって「見えている景色」は違って当然。自分も相手も大切に…。
年齢は経験値や人生観に違いを作るので、全く気にせずにいるのは難しいもの。それでも、「年齢によって見えている景色は違うのは当然」と捉え、精神的にフラットに付き合えるならば、同世代とはひと味違う新鮮な友人になれることも。そのためには、基本的なことですが、お互いが「自分の人生を大切に思い、相手のことも馬鹿にしない」というスタンスで接することが一番大事なのかもしれません。
異世代交流を楽しみたいという人は、上記のような点にちょっぴり気をつけながら、取り組んでみてはいかがでしょうか。(外山ゆひら)
<関連リンク>
・ひとによってそれぞれ。友達と親友のボーダーラインとは?